大阪・関西万博を理系視点で巡る:理系の学びが次世代技術へ繋がる最前線を体感!

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2025年4月13日から10月13日まで開催される大阪・関西万博(EXPO2025 OSAKA,KANSAI,JAPAN)

万博では、移動・エネルギー・デジタル・環境・食・仮想空間など、さまざまな領域で次世代技術が実証・展示されています。この記事では、理系分野の技術が万博に対してどのように関わっているのか解説します。なお、当社のスタッフが早速2日間連続で訪問してきたので、実際に撮影した写真とともに紹介します!

移動イノベーション(ロボット/モビリティ)

万博会場では様々な移動イノベーションを見ることができます。

 

・自律走行ごみ箱ロボット:従来とは真逆で、ごみ箱が人のもとへ駆けつけてごみを回収(三菱電機)
・eVTOL(空飛ぶクルマ):電動化、自動化といった航空技術や垂直離着陸などの運行形態による空の移動手段(SkyDrive/丸紅など)
・自動運転EVバス:運転手が不要で自動的に走行する電気バス(EVモーターズ・ジャパン)
・パーソナルモビリティ:場内周遊に適した安全機能を搭載し、利便性の高い収納アイテムを装備(ダイハツ工業)

 

これらのイノベーションを支える技術として、「ADAS・自動運転アルゴリズム」「車載ネットワーク」「電動パワートレイン制御」「機械工学」「位置検出・ナビゲーション」等が挙げられ、電気電子系・情報系・機械系などの学びが活かせます。

 

 

エネルギー

今回の万博テーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」。エネルギーにおいては、下記のような技術が展開中です。

 

・スマートウェア:ペロブスカイト太陽電池搭載ユニフォームでファン駆動・スマホ充電を実現(豊田合成)
・水素エネルギー:日本初!「燃料電池」と「蓄電池」のハイブリットで航行する客船(岩谷産業)
・水素サプライチェーン:水素を作り、パビリオン間で運び、活用(NTT×パナソニック)

 

これらのイノベーションを支える技術として、「バイオ材料工学」「制御アルゴリズム」「バッテリーマネジメントシステム」等が挙げられ、電気電子系や化学系などの学びが活かせます。

 

 

デジタル&XR体験

万博会場では最新のデジタル&XR体験を通じて未来都市やデジタルエンターテインメントを体感できます。

 

・AIパーソナルガイド:会場案内、施設レコメンド、プラン提案などを個々の嗜好に応じて提示(NTT)
・3D空間伝送:Perfumeのパフォーマンスを3D空間伝送により体験(NTT)
・XR:XR空間でガスのカーボンニュートラルに向けた未来社会を体感(一般社団法人日本ガス協会)
・AR:モンスターハンターの世界を360度シアター、イマーシブサウンド、床振動で体験(カプコン)

 

これらのイノベーションを支える技術として、「リアルタイムレンダリング」「低遅延通信プロトコル」「トラッキングシステム」等が挙げられます。デジタル領域は情報系を軸に、デバイス開発も伴うことから機械や電気電子の知見も活かせる分野です。

 

 

環境×アート

万博会場では環境技術とアートが融合した展示や演出が楽しめます。

 

・DAC:自然の森と同じように大気中のCO2を直接回収する設備(公益財団法人地球環境産業技術研究機構)
・大屋根リング:「多様でありながら、ひとつ」という理念を体現する建築物(大林組/清水建設/竹中工務店など)
・プロジェクションシステム:ステージだけでなく全方向の映像を体験(ウシオ電機)

 

これらのイノベーションを支える技術として、「環境プロセス工学」「デジタルツイン技術」「アーバンリング工法」「映像制御」等が挙げられ、化学系・生物系・土木建築系・電気電子系などの学びが活かせます。

 

 

まとめ

このメディアは理系学生を対象に発信していることから、理系の技術進化が未来へと繋がっていることを、大阪万博をもとに解説しました。

この記事では様々な技術を紹介しましたが、他にも紹介し切れないくらい多種多様な技術が会場やパビリオンで活用されています。気になる方は、ぜひ現地でチェックしてみてください!

 

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