2025年8月12日(更新:2025年8月12日)
北海道小樽市の株式会社光合金製作所において、入社5年目となる2名の方々にインタビューを実施しました!同社は寒冷地の水道を守るための水抜栓を自社開発しており、北海道内ではシェアナンバーワンの技術力を有しています。
今回、商品開発室の境(さかい)さんと、製造部鋳造課の吉田さんに、学生時代から仕事、そして会社だけでなく北海道小樽市で働く魅力まで語っていただきました。
学生時代と就活
――まずは自己紹介からお願いします。
境さん:
北海道科学大学工学部機械工学科を卒業後に入社して、今年で5年目になります。大学ではドローンのPID制御を研究しており、現在は商品開発室で自社技術を活かした新分野の製品開発を主な業務としています。
吉田さん:
北海道職業能力開発大学校生産機械技術科を卒業し、私も同じく5年目となります。大学では機械工学や材料力学などの基礎知識や旋盤による実習などを行い、現在は製造部鋳造課で自社製品の鋳造に取り組んでいます。
――就職活動についてもお伺いしたいです。
境さん:
就活を開始したのが2020年1月で、コロナと重複した時期です。合同説明会が次々と中止になり、情報を得る場が限られていたので、自分で就活サイト等から調べるしかないといった状態でした。
当時、大学内の企業説明会で光合金製作所が何度か来てくれた縁で興味を持ち、“札幌周辺で鋳造を扱っていること”や“設計開発から製造・販売まで一貫”という珍しいビジネスモデルに強く惹かれて入社を決意しました。
吉田さん:
私は大学の教授経由で4社の工場見学をしましたが、当社の工場が他社に比べて綺麗で整理整頓されており、どこで何をしているか一目瞭然だったのが印象的でした。新人でも入りやすく身につく環境があると思いました。
入社後の仕事内容について
――境さんから、商品開発の仕事について教えてください。
境さん:
商品開発室は新しい製品を作り出そうという部署で、当社の主力製品である水抜栓に限らず、会社で培ってきた知識や技術を活かした新製品の開発に取り組んでいます。
アイデア出しから始まり、どういったものを目指すのかをすり合わせ、試作、実験、フィードバックなどを行います。ルーティンワークは少なく、その日のテーマに合わせて必要な業務を進めています。
力学・材料・機械要素の知識なども必要ですが、入社後自身で勉強する意思があれば、前述の知識が不足していても取り組むことは可能です。専門知識ももちろんですが、自分の中で「こういったものを作りたい」といったイメージをすることや、発想の転換、ふとした気づきが大事です。
――アイデア出しはどのように行っているのですか?
境さん:
現場から「もっとこうした方が良いのではないか」、お客様から「こんなものがあると嬉しい」といった声から浮かぶこともあれば、日々の雑談や打合せからアイデアが膨らむこともあります。
吉田さん:
製造部では設計した製品を形にする役割を担っています。自分は製造部の中でも最上流となる、一番最初のパーツを作っている鋳造課に所属しており、具体的には銅を取り扱う鋳造品(鋳物品)の製造を行っています。
――鋳造品は、どのような流れで作っていくのですか?
吉田さん:
製品の型となる砂を作るライン立ち上げから始まり、金属溶解、作った砂の型に金属を注ぐ注湯の作業を実施します。
そして最終的にはグラインダーなどで加工して次の工程に渡すための後処理まで工場内でローテーションしながら行っています。また、ラインの保全に伴うメンテナンスも月1回は必ず取り組んでいますね。
ものづくりの醍醐味
――仕事のやりがいをお伺いしたいです。
境さん:
商品開発は試作や実験を繰り返すことから失敗が多い仕事で、その分やり切ったときの達成感が大きいですね。自分でイメージしていたものが形になり、求められる性能をクリアした瞬間には達成感があります。
吉田さん:
一番最初の工程から取り組むので、0から色んな形の製品ができるまでの一連の業務に取り組めることがやりがいですね。また、課内全体でも失敗したときにはフィードバックし合うなど、一体感があってモチベーションになります。
――他部署との連携についても教えてください。
境さん:
営業部の方々と関わることが多いですね。商品を企画するにあたり、お客様と話す中で得た要望などをもとに相談しています。商品開発が進み、量産に進むと製造部との連携も出てきます。
吉田さん:
不良発生時は機械加工課や検査課と連携し、調査・対策をすることがあります。鋳造段階で対策できること、例えば介在物防止や注湯温度調整などは、なるべく上流で手を打つことが重要です。
――今後挑戦してみたいことは?
境さん:
大学で学んだ制御系の知識を製品開発に活かした、“面白いものづくり”に挑戦したいですね。既存技術だけでなく、新しい価値を生み出せる商品を企画したいです。
吉田さん:
鋳造課では新工場を立ち上げたばかりなので、鋳造ラインを安定化させることに貢献していきたいですね。自分のスキルと技術をさらに磨いて、プロと言えるくらいの立ち位置になりたいです。
職場環境と小樽ライフの魅力
――会社の魅力について、ざっくばらんに教えてください!
境さん:
鋳造を扱い、設計・製造・販売まで一貫しているメーカーは札幌近辺では珍しいことが魅力ですね。自社製品がお客様の手に届くまでの一連の流れを見届けられる点が大きいです。
働き方では、会社全体として残業が少なく、月平均で約3時間程度となっています。完全週休二日で祝日も休みなのでプライベートも大切にできます。
吉田さん:
当社の工場は私が今まで見てきた様々なメーカーと比較しても、綺麗で環境が整っていると思います。そしてプライベートが確保できて、学生時代から続いていた生活リズムを崩さず、休める時間がしっかりと取れるのは働いてて助かりますね。
――北海道小樽市で働く魅力もお伺いしたいです。
境さん:
小樽は北海道内でも有名な観光地で、札幌とのアクセスも良いです。海と山に面しているので、釣りやスキーなどアウトドア好きなら楽しめる場所が多いと思います。
吉田さん:
私は札幌生まれですが小樽は観光地ということもあり、暮らしていても不便はなく街中で遊べる場所もありますね。会社の近くには温泉もあり、街・自然・食事など総合的に見ても良い場所だと思います。
読者に対するのメッセージ
――理系学生へのメッセージをお願いします。
境さん:
就活では可能な限り情報を集めましょう。限られた情報で会社を選んで、それで合わなかったら勿体ないので、職場を実際に見て自分が納得できる会社を選んだ方が将来的に後悔しないと思います。
また、学生のうちにしかできない経験もあるので、”遊べるときに遊ぶ”ことも大切だと今になって思いますね。
吉田さん:
自分の持ち味があるのであれば、「自分はここが強いです」とアピールすべきです。自分の持っている根本の動機や熱意を伝えないとあやふやに捉えられることもあるので、遠慮せずに発信しましょう。
――どんな人と一緒に働きたいですか?
境さん:
コミュニケーションを大事にできる方、ものづくりに対して意欲のある方と働きたいですね。社内の方はもちろん、そして外部の方々と関わることも多いので、相手を尊重したコミュニケーション能力や言葉遣いなどが理系出身であっても大切なことです。
吉田さん:
失敗したり、わからないことがあっても、「わかりません」「すみません、間違えました」と素直に言える人が良いですね。現場目線だと、素直に気兼ねなく働ける人の方が嬉しいので、私自身も分からないことがあれば周りに頼るようにしています。
まとめ
株式会社光合金製作所でご活躍中の境さん・吉田さんに学生時代から就職、会社の魅力まで広くお話いただきました!同社では新卒採用を積極的に実施しており、理系就活サイト「リケイマッチ」を通して本選考やインターンの募集を行っています。
「北海道シェアナンバーワンのものづくり」「設計開発から製造販売まで一貫対応」「小樽市でプライベートも充実」などに関心のある方々は、ぜひチェックしてみてください!
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