2025年7月28日(更新:2025年7月28日)
JFEコンテイナー株式会社で品質保証・品質管理としてご活躍のY.Hさんに、これまでのキャリアについてインタビューを実施しました!Y.Hさんは学生時代の機械やエネルギーに関する専攻後、現職では海外進出をリードされてきた方です。就活、仕事、海外経験、そしてやりがいなど幅広く語っていただきました。
学生時代と就活
ーー学生時代の専攻について教えてください。
私は同志社大学で機械系の勉強をしていて、特に流体や熱力学のあたりを中心に学んでいました。その後、九州大学大学院に進学し、ここでは一転して核融合や原子力といったエネルギー分野の勉強をしていました。
研究テーマは「核融合推進でロケットを飛ばす」みたいな内容で、かなり違うジャンルに飛び込んだんですよ。工学系の仕事には進みたいと思ってたんですけど、子どもの頃からずっと宇宙に憧れがあって。社会に出る前に、宇宙の勉強をしておこうと思ったのが大学院進学のきっかけでした。
ーー就職活動についてもお伺いしたいです。
最初はプラント系の企業を中心に説明会や選考を受けていましたが、そこから少し視野を広げて、製造業全体を見ていくようになりました。
その中でJFEグループの各社が集まる合同説明会に参加して、日本のドラム缶業界をリードしてきたJFEコンテイナーを初めて知ったんです。
ーー入社を決断した背景についても教えてください。
ドラム缶って、日常の中では目立たないけど、実はすごく重要なものだって気づかされました。「日本の産業を支える縁の下の力持ち」という存在感だったり、歴史がある製品だったり、自分の手で“形あるもの”をつくる実感があることに惹かれて、ここで働いてみたいなと思いましたね。
社員数600名くらいで、大企業といっても“歯車の一つ”にならず、自分で仕事を回していける感覚がありそうだったのも、入社の決め手でした。
入社後の仕事内容について
ーーこれまでの仕事内容を教えてください。
入社してからずっと品質保証や品質管理の仕事をしています。1年目から先輩と一緒に現場に出て、2年目では自分だけでお客様のところに行って対応することもありました。
品質保証の仕事って、ざっくり分けると3つあって。ひとつはISOなどの規格に沿った品質基準の制定、もうひとつは製品そのものの品質保証、最後が顧客対応です。
たとえば「不良品を出さないためにはどうしたらいいか」「不良率をどう下げるか」という改善をしていったり、万が一トラブルが起きたときは、営業から情報をもらって、原因調査や報告、工場へのフィードバックを行ったりもします。
それと、認証を取得するための破壊試験やサンプル作成の上で検査を行うこともあり、認証機関や社内外関係者の方々と連携しながら取り組んでいます。
ーー仕事のやりがいについてもお伺いしたいです。
この仕事、責任が大きいんですよ。不適合品を出さないこと、お客様に安心して使ってもらえるものを届けること。そういう判断が求められる場面が多いですし、それが会社の信頼にも繋がります。
でも逆に、だからこそやりがいを感じられます。全部の工程を理解してないと正しい判断ができないので、知識や経験を積んで、問題を未然に防げたりすると「やってて良かったな」と思います。
あと、お取引先の業種もすごく幅が広く、化学・石油・食品・物流など、世の中のあらゆる産業の裏側で、自分たちの製品が使われているっていう実感が持てるのも、この仕事ならではの魅力ですね。
ーー同業他社と比較して自社の強みだと感じることはありますか?
当社のドラム缶は、実は新缶において国内シェアでトップクラスなんです。中には「JFEコンテイナー製のものを使いたい」と指名で発注してくださるお客様もいて、それだけ信頼されてるんだなと感じます。
技術的な強みだと、ドラム缶の内容物が漏れない対策は業界トップの品質です。漏れを検査する装置を開発しており、品質に対するこだわりが凄いです。
また、ドラム缶メーカーとしては初めて海外進出をしたのも当社であり、実は私もそのプロジェクトに関わっていたんですよね。
ーー海外プロジェクトについてぜひ詳しく伺いたいです!
中国の新しい工場で技術支援スタッフとして10か月ほど赴任していたことがあります。立ち上げたばかりの工場だったので、生産を安定させるサポートがメインの仕事でした。
日本で当たり前だった技術が通用しないとか、求められる品質基準が全然違うとか、そういう“違い”があって面白かったですね。文化も含めて、現地ならではの発見がたくさんありました。
ーー海外志向の強い方であれば、これからも海外に関わるチャンスはあるのでしょうか?
はい、今でも海外に行けるチャンスはあります。欧米の部品メーカーを視察したり、技術交流会に出たり、アメリカに設備調査で出張することなど様々な機会がありますね。海外志向のある人には良い環境だと思います。
会社の魅力
ーー会社全体で魅力だと感じることをお伺いしたいです。
日々の仕事が社会貢献に繋がっていると実感できることですね。当社の製品は材料が鉄でできているので、リサイクル率が100%なんですよ。SDGsに対しても全社員一丸となって取り組んでいることなど魅力ですね。
ーー社員間の繋がりなどはいかがでしょうか?
当社の技術職って、現場との距離がすごく近いんですよ。だから仕事終わりに飲みに行くこともありますし、社員同士の距離が自然と近くなる職場ですね。
会社としてもクラブ活動支援制度があって、人数が集まれば会社から補助が出ます。私はゴルフのグループに参加していて、そういう場でも交流が深まっています。
ーー福利厚生も充実している印象ですが、詳しく教えていただけますでしょうか?
福利厚生も様々なものがありますね。例えば35歳までは家賃の90%を補助してくれたり(結婚後は75%)、昼食の補助もあります。10年ごとのリフレッシュ休暇制度では5日間連続で休めて、旅行券も出るんです。私はこの制度を使って沖縄に行きました。(※旅行券が出るのは勤続20年以降)
それから、男性の育休取得率が75%というのもポイントですね。男性の工場長も実際に取得していて、立場関係なく使える雰囲気ができているのはありがたいです。
読者に対するのメッセージ
ーー理系就活生へのメッセージを最後にお願いします!
理系学生は自分の専門となる分野があるからこそ、準備がすごく大事だと思います。他の理系学生と比較して自分がどういう強みを持っているのか、業界や企業についてどこまで調べられるかで、その後の動き方も変わってきます。
就活って、自分の選択肢を広げられる数少ないタイミングでもあると思うんです。私も当時、小売業とか全然関係ない分野の説明会にも行ってみたことがあって、そういう経験もけっこう楽しかったです。
理系だからといって絞りすぎず、いろんな視点から業界を見てみると、新しい発見があるかもしれませんよ。
まとめ
JFEコンテイナー株式会社で品質保証・品質管理や海外赴任などご活躍中のY.Hさんに学生時代から就職、会社の魅力まで広くお話いただきました!
同社では新卒採用を積極的に実施しており、理系就活サイト「リケイマッチ」を通して本選考やインターンの募集を行っています。
「大手でも裁量を持って取り組める」「海外と関わるチャンス」「多種多様な業界を支えるドラム缶の技術」などに関心のある方々は、ぜひチェックしてみてください!
JFEコンテイナー株式会社の新卒採用情報はこちらから
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