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2026年10月1日(更新:2026年10月1日)
2026年10月1日、多くの企業で27卒の内定式が行われました。メーカー・IT・インフラなど理系の就職先としても人気の業界を中心に、本日のニュースをもとに内定式の事例をリサーチしました。
27卒の方々は同期がどのような内定式に参加しているのか、28卒以降の方々は今後の就活の先にどのようなイベントが待っているのかを知る参考にしてみてください。
目次
内定式って何をするの?
内定式は、翌年4月などに入社を予定している学生を対象に企業が開催する行事です。
一般的には10月1日前後に開催されることが多く、内定証書の授与や社長・役員からの挨拶、内定者代表による決意表明などが行われます。
そのほかにも、内定者同士の自己紹介や懇親会、先輩社員との交流、会社や事業についての説明、入社までの研修・スケジュールの案内など、内容は企業によってさまざまです。
オフィスや工場などを見学したり、グループワークや独自の企画を実施したりする企業もあります。また、すべての企業が内定式を開催するわけではありません。開催時期や形式も異なり、大規模な式典を行う企業もあれば、社員や内定者との交流を中心とする企業もあります。
実際に2026年10月1日に行われた内定式を見ても、それぞれの企業らしさが表れています。
NEC:約1,000人が参加、AI時代に向けたメッセージ
NECは川崎市で、2027年4月入社予定者を対象とした内定式を開催しました。
10月1日付で統合した子会社を含め、内定者は約1,000人。人事部門の責任者からは、AIが社会のありようを変えようとしている中で、その変化を自らけん引してほしいという趣旨のメッセージが伝えられました。
報道では、技術職で内定した大学院生から「専門性を高めていきたい」という声も紹介されています。IT企業では、入社後に扱う技術や社会の変化について、内定式を通じて改めて考える機会になることもあります。
選考中は自分が企業から評価されることを意識する機会が多かった人も、内定式を迎えると「この会社でどのような仕事をしていくのか」という入社後の視点に少しずつ変わっていきます。
参考記事:NECなどで内定式、AI時代への期待を内定者に伝える(熊本日日新聞)
アイリスオーヤマ:初の「内定者ウェルカムパーティー」
アイリスグループでは、大学・大学院・高専などの2027年度入社予定者351人を対象に「内定者ウェルカムパーティー」を開催しました。
今年は従来の式典形式ではなく、内定者の入社前の不安軽減や社員との相互理解を目的として、グループとして初めて懇親会形式を採用しています。
会場では社長を含む社員と内定者が食事を囲んで交流し、仕事の内容や職場の雰囲気、入社後のキャリアなどについて話す機会が設けられました。内定者同士の交流も行われています。
同社ではロボティクスなどの商品開発にも力を入れており、2027年度の新卒採用では100人を超える技術職を迎える予定です。「内定式」という名前から厳かな式典をイメージする人もいるかもしれませんが、このように社員や同期との交流を重視する企業もあります。
参考記事:アイリスグループ 2027年度「内定者ウェルカムパーティー」を開催(PR TIMES)
フジテック:120人が参加、理系学生の採用も強化
エレベーターやエスカレーターを手掛けるフジテックでは、本社で2027年度入社予定者120人を対象に内定式を開催しました。
同社では、ビルの高層化やスマート化、AIの活用、ロボットとの連携など、昇降機業界で求められる技術革新を背景に、理系学生の採用を強化しています。2027年度入社では、高専生の内定者が前年の8人から18人に増加。理系女子学生も前年の7人から20人に増えました。
メーカーでは、機械、電気電子、情報など大学や高専で学んできた分野を活かして働く学生も多くいます。内定式は、就活の一区切りであると同時に、これから技術者や社会人として働き始めることを実感する機会の一つともいえるでしょう。
参考記事:フジテック 2027年度入社予定者の内定式を開催(PR TIMES)
東北電力:変電所など実際の設備を見学
東北電力と東北電力ネットワークでは、高専・短大・大学・大学院などの2027年4月入社予定者166人を対象に、仙台市の本店ビルで内定式を開催しました。
式では、電力の安定供給を担う使命や、若い力と柔軟な発想を活かして変革に挑戦してほしいという趣旨のメッセージが内定者に伝えられています。
さらに内定者は、東北電力グループの歴史を紹介する映像を視聴したほか、電力の需給を管理する中央給電指令所と中仙台変電所を見学しました。メーカーやインフラ企業では、オフィスだけでなく工場、研究開発拠点、発電所、設備など実際の仕事に関わる場所が数多くあります。
内定式や内定者イベントにこうした見学を組み込み、入社前に事業や仕事内容への理解を深めてもらう企業もあります。
参考記事:2027年度入社予定者の内定式について(東北電力)
Terra Charge:AI時代に必要な力を伝え、社員交流も実施
EV向け充電サービスを展開するTerra Chargeでは、2027年度入社の内定者を対象に、本社で内定式を開催しました。
式典では社長から、EV充電インフラの未来や今後の事業展開に加え、AI時代に求められる力についてもメッセージが伝えられました。GPTをはじめとしたAI技術の進化によって、単に知識を持つだけでなく、得られた情報をもとに自ら考え、判断し、意思決定する力が重要になるとしています。
その後、内定者一人ひとりが自己紹介と決意表明を行い、内定証書を授与。式典終了後には、各部署のマネージャーによる事業説明や先輩社員との交流も実施されました。
AIが仕事の進め方にも関わる時代だからこそ、内定式の段階から「どのように考え、判断するか」を伝えている点も特徴的です。
参考記事:Terra Charge、2027年度入社の内定式を開催(PR TIMES)
内定式の後は何をする?
内定式を終えると、4月の入社まで約半年です。企業によっては、内定者研修、社員との交流会、課題、資格取得の案内、配属に関する手続きなどが行われることもあります。
一方で、すべての企業で研修や課題があるわけではありません。特に理系学生は卒業研究や卒業論文などが本格化する時期でもあり、企業によっては学生生活や研究を優先できるよう、大きな課題を設けないケースもあります。
内定式を終えたからといって、残りの学生生活をすべて入社準備に使う必要はありません。研究や授業、部活・サークル、アルバイト、長期インターン、友人との時間など、学生のうちだからこそできることも大切にしながら過ごしましょう。
内定式で初めて話した同期とも、入社後は研修を一緒に受けたり、違う部署に配属されても連絡を取り合ったりすることがあります。無理に多くの人と仲良くなる必要はありませんが、せっかくの機会なので近くに座った人や同じ職種・専攻の人と話してみるのも良いでしょう。
まとめ
内定式では、内定証書の授与や社長・役員からの挨拶だけでなく、社員との交流、内定者同士の懇親、事業説明、施設見学など、企業によってさまざまな内容が行われています。
2026年10月1日に行われた内定式でも、NECではAI時代を見据えたメッセージ、アイリスオーヤマでは初の懇親会形式、東北電力では中央給電指令所や変電所の見学など、それぞれの企業らしい内容が見られました。
27卒の方にとっては、就活を終えて社会人になることを実感する一つの節目です。28卒以降の方にとってはまだ少し先のイベントですが、就活の先には内定式や入社前の交流を経て、実際に企業で働き始める生活が待っています。
企業選びや就職活動を進める際にも、内定を取ることだけをゴールにせず、その会社で自分がどのように働いていきたいかまで少しずつ考えてみましょう。
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