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2026年10月4日(更新:2026年10月4日)
IT業界を調べていると、「SIer(エスアイヤー)」という言葉を目にする機会があります。一方で、NTTデータやSCSKのようなIT企業だけでなく、トヨタや三菱電機、鉄道、金融などのグループにもITを担う企業があり、それぞれ仕事内容や強みは異なります。
そこで今回は、SIerの基本から仕事、企業ごとの違いまで、理系学生向けにリサーチした上でお届けしていきます。
目次
SIerとは?
SIer(エスアイヤー)とは、企業や官公庁などが利用するITシステムについて、企画や設計、開発、導入、運用などを担う企業です。
システムインテグレーター(System Integrator)とも呼ばれ、企業によっては「システムインテグレーション企業」「ITサービス企業」などと表現されることもあります。また、就活では「SIer業界」「SI業界」といった呼び方もよく使われます。
たとえば銀行のシステム、メーカーの生産管理システム、企業の会計システム、鉄道や交通に関わるシステムなど、私たちの生活や企業活動の裏側ではさまざまなITシステムが動いています。こうしたシステムを顧客の要望に合わせて構築していくのが、SIerの代表的な仕事です。
ただし、「SIer=プログラミングをする会社」と考えてしまうと、実際の仕事との間にギャップが生じることがあります。システムを作る前には、顧客が抱えている課題を整理し、どのようなシステムが必要なのかを考えなければなりません。
その後も、要件定義、設計、開発、テスト、導入、運用・保守など、多くの工程があります。規模の大きなプロジェクトになれば、社内外の多くのエンジニアや関係者が参加するため、プロジェクト全体を管理する仕事も重要になります。
実際にNTTデータでは、SE・PMの仕事として顧客の要望を要件定義に落とし込むことや、システムの設計・構築、プロジェクト全体の進捗管理などを挙げています。
また、SIerには「メーカー系」「ユーザー系」「独立系」など、企業の成り立ちによる分類もあります。ただし、就職活動では分類だけで企業を判断するのはおすすめできません。
同じ分類でも、顧客となる業界、得意な技術、グループ内外の案件比率、担当する工程などによって仕事内容は大きく変わるためです。「何系のSIerなのか」は企業を知る入口として、その先まで調べてみましょう。
SIerではどんな仕事をする?
SIerへの就職を考えるとき、まず知っておきたいのが仕事の幅広さです。
ITエンジニアというと、パソコンに向かってプログラムを書く姿を想像するかもしれません。もちろん開発も重要な仕事ですが、それだけではありません。
・顧客の課題を整理して、ITによる解決方法を考える
・システムに必要な機能や仕様を決める
・アプリケーションやインフラを設計する
・プログラムを開発する
・システムが正しく動くかテストする
・クラウド、サーバー、ネットワークなどの環境を構築する
・プロジェクトの予算、品質、スケジュール、人員などを管理する
・導入したシステムを運用し、継続的に改善する
会社や配属先によって担当範囲は異なります。そのため、同じ「SE」という名称でも仕事内容が同じとは限りません。たとえばIIJでは、SE/PMについて、顧客に合わせたシステムの企画・提案から構築、運用・保守までを推進する仕事と説明しています。
キャリアについても同様です。開発経験を積み、技術を深く追求するITスペシャリストやITアーキテクトを目指す人もいれば、チームリーダーやPL(プロジェクトリーダー)、PM(プロジェクトマネージャー)へ進む人もいます。顧客の経営・業務課題により近いところで、ITコンサルタントとして活躍する道もあります。
「IT業界に行く=プログラマーになる」とは限らないことは、SIerを研究するうえで覚えておきたいポイントです。
SIerは何が違う?企業研究で見たいポイント
SIerを比較するとき、売上高や知名度だけを見ても仕事内容の違いはなかなか分かりません。特に確認したいのが、次のポイントです。
どの業界の顧客に強いか
金融、製造、流通、通信、公共、交通、エネルギーなど、SIerによって得意とする業界があります。金融システムと製造業のシステムでは、必要となる業務知識も大きく異なります。ITだけではなく、「ITを使ってどの業界に関わりたいか」という視点を持つと企業を比較しやすくなります。
どの工程に関わるのか
企画やコンサルティングなどの上流から関わる企業もあれば、設計・開発に強みを持つ企業、インフラ構築や運用まで一貫して手掛ける企業もあります。さらに同じ会社でも部署によって担当する工程は変わります。
グループ内とグループ外のどちらを担当するのか
大手企業グループには、そのグループのITを担う会社が数多くあります。ただし、「グループ会社=親会社の社内システムだけを担当する」とは限りません。グループ内のDXを中心に担当する企業もあれば、そこで培った技術や業務知識をグループ外の企業にも提供している会社があります。
どの技術領域に強いか
アプリケーション開発だけではありません。クラウド、ネットワーク、セキュリティ、AI、データ、ERP、IoT、組み込みなど、IT企業が扱う技術領域は非常に幅広くなっています。理系学生であれば、大学で学んでいることや興味のある技術が、各社のどのような事業・仕事につながるのかも確認してみましょう。
将来どのようなキャリアを目指せるか
「入社時に何をするか」だけでなく、その先も確認してみましょう。PMとして大規模プロジェクトを動かしたいのか、特定技術のスペシャリストになりたいのか、顧客の課題解決やコンサルティングに関わりたいのかによって、魅力を感じる企業は変わります。
独立系SIer|特定のメーカー・事業会社を母体としない
SIerは、企業の成り立ちから「独立系」「ユーザー系」「メーカー系」などに分類されることがあります。
ただし、現在はグループ外への事業展開や企業再編も進んでおり、分類だけで各社の特徴が決まるわけではありません。ここでは3つの分類を企業研究の入口として、それぞれの企業が「何を強みとしているのか」に注目してみましょう。
独立系SIerは、特定のメーカーや事業会社の情報システム部門を母体とせず、独立して事業を展開してきた企業です。特定のグループの事業に限定されにくく、幅広い業界の顧客や技術に関わる企業が見られます。
TIS|決済・金融をはじめ幅広い企業のITを支える
TISは金融・決済分野をはじめ、さまざまな業界のITを支援している独立系SIerです。クレジットカードをはじめとする決済領域は、普段の生活とも接点が多いIT分野です。
製造、流通・サービス、公共などにも事業を展開しており、特定の業界だけを対象としているわけではありません。SIerの仕事を「企業の社内システムを作る仕事」だけで捉えず、社会で日常的に利用される仕組みを支える仕事として考えるきっかけになる企業です。
IIJ|ネットワーク・クラウドとSIを組み合わせる
IIJはインターネット接続サービスなどで知られていますが、法人向けのSIも手掛けています。SE/PMでは、システムの企画・提案から構築、運用・保守まで関わり、自社のさまざまなITサービスを組み合わせたシステム構築も行っています。
特にネットワーク、クラウド、セキュリティなどとSIを組み合わせている点が特徴です。こうした技術領域に興味がある学生は、実際にどのようなサービスやプロジェクトを手掛けているのかも確認してみましょう。
BIPROGY|幅広い業界でDX・システム構築を支援
BIPROGY(旧:日本ユニシス)は、金融、流通、製造、公共、エネルギーなど幅広い業界にITサービスを提供する独立系SIerです。システムの企画・設計・開発だけでなく、クラウドやデータ活用、DX支援などにも取り組んでいます。
特定の業界や企業グループに限定されず、さまざまな顧客の課題に合わせてITを提供している点が特徴です。幅広い業界に関わりながら、自分に合う領域を探したい学生は事業事例も確認してみましょう。
オービック|自社一貫体制で企業の基幹業務を支援
オービックは、システムインテグレーション、システムサポートなどを手掛ける独立系SIerです。企業の会計、人事、販売、生産など、経営や業務を支えるシステムを幅広く提供しています。
顧客への提案からシステム構築、その後のサポートまで継続して関わる点も特徴です。企業の業務を理解しながらITで課題解決に関わりたい学生は、どのような業界・業務を支援しているのかにも注目してみましょう。
DTS|金融・公共・通信など幅広い分野を支える
DTSは、金融、公共、通信などを中心に幅広い分野のシステムを手掛ける独立系SIerです。コンサルティングからシステム開発、運用まで一貫してサービスを提供しています。
アプリケーション開発だけでなく、ネットワークの導入や運用・保守などにも事業を広げています。特定の業界だけでなく、さまざまな領域のシステム開発や運用に関心がある学生は、事業分野を確認してみましょう。
ユーザー系SIer|事業会社のIT部門などをルーツに持つ
ユーザー系SIerは、商社、金融、製造、エネルギー、鉄道などの事業会社や企業グループを背景に持ち、その業務知識やシステム開発の経験を強みにしている企業です。事業会社の情報システム部門をルーツに持つ企業も多くあります。
グループの事業や業務に深く関わる企業がある一方、そこで培った知見を活かし、現在はグループ外の企業にも幅広くサービスを提供している企業があります。
NTTデータ|公共・金融・法人など幅広い領域の大規模プロジェクト
NTTデータは、SIerを調べるうえで代表的な企業の一つです。公共、金融、法人など幅広い領域を手掛けており、大規模なシステムや社会インフラに関わる機会があることが特徴です。
職種もSE・PMだけではなく、コンサルタントやR&Dなど幅広く、ITを使った新規ビジネスの企画や研究開発に関わるキャリアもあります。大規模なプロジェクトを多くの関係者と動かしたい人、社会への影響が大きいシステムに関心がある人は調べておきたい企業です。
野村総合研究所(NRI)|コンサルティングとITソリューション
NRIは、コンサルティングとITソリューションの両方を展開していることが大きな特徴です。金融や流通などの業界にも強みを持ち、顧客の課題を整理する上流からシステムの実現まで幅広く関わります。
「システムを作ること」だけではなく、企業の事業や経営課題を考える仕事にも興味がある学生は、こうしたNRIの特徴にも注目してみましょう。
SCSK|幅広い業界とITサービスをカバーする総合型
SCSKは、住友商事グループのIT企業です。製造、流通、金融、通信・運輸など幅広い業界に顧客を持ち、システム開発だけでなく、ITインフラ、ITマネジメント、ITハード・ソフト販売、BPOなど幅広いサービスを提供しています。
採用サイトでも、APスペシャリスト、プロジェクトマネージャ、ITスペシャリスト、車載系エンジニア、プロダクトスペシャリストなど多様なキャリアが紹介されています。「ITには興味があるものの、現時点では専門領域を一つに絞り切れていない」という学生も研究しやすい企業です。
日鉄ソリューションズ(NSSOL)|日本製鉄発、製造現場で培った知見を幅広い業界へ
日鉄ソリューションズ(NSSOL)は、日本製鉄グループのユーザー系SIerです。製鉄という大規模かつ複雑なものづくりの現場で培った技術・ノウハウを背景に持ちながら、現在は製造業だけでなく、金融、流通・サービス、通信など幅広い顧客にITソリューションを提供しています。
製造業をルーツに持っていますが、仕事が日本製鉄グループ内だけに限られているわけではありません。「ユーザー系=親会社のシステムだけを担当する」とは限らないことが分かる企業の一つです。
JFEシステムズ|鉄鋼業の知見を活かしてグループ内外を支援
JFEシステムズは、旧川崎製鉄のシステム部門から分離して誕生したJFEグループのユーザー系SIerです。JFEスチールをはじめとするグループの生産・操業管理や基幹システムを支える一方、グループ外の企業にもサービスを提供しています。
製造業で培った業務知識を活かしたシステム開発に加え、ERP、AI・データ活用、クラウド、ネットワーク、セキュリティなども手掛けています。製造業とITの両方に関心がある学生は、こうした事業領域にも注目してみましょう。
伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)|伊藤忠グループ、幅広いIT製品・技術を扱う
伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)は、伊藤忠グループの大手SIerです。伊藤忠商事のITを支える一方、製造、金融、通信、流通、公共など幅広い業界の顧客にもサービスを提供しています。
また、国内外のさまざまなITベンダーとパートナーシップを持つ「マルチベンダー」であることも特徴です。クラウド、ネットワーク、セキュリティなど幅広い製品・技術を組み合わせて、顧客に合わせたシステムを構築しています。
オージス総研|大阪ガス発、グループ内外のITを支援
オージス総研は、大阪ガスの情報システム部門を母体とするDaigasグループのIT企業です。現在はグループ内だけでなく、製造、金融などグループ外の企業にもサービスを提供しています。
コンサルタント、ITアーキテクト、PM、ITスペシャリストなど多様なキャリアが示されており、エネルギー企業のIT部門をルーツに持ちながら、幅広い仕事に関われることが特徴です。
トヨタシステムズ|自動車・モビリティ×IT
トヨタシステムズは、トヨタグループのITを担う企業です。一般的な業務システムだけではなく、CAD、CAM、CAE、PDM、PLMなど、クルマづくりそのものに近いエンジニアリング領域にも関わっています。
一方で、生産・物流・販売・金融などを支えるシステムや、サーバー、ネットワーク、セキュリティなどのITインフラも扱っています。機械、電気電子、情報などを学ぶ学生が、それぞれ異なる形で専門性とITの接点を探せる企業です。
JR東日本情報システム(JEIS)|鉄道という社会インフラをITで支える
JR東日本情報システム(JEIS)は、JR東日本グループのITを支える企業です。鉄道や駅、Suicaなど、普段の生活で利用しているサービスの裏側にも大規模なITシステムがあります。
「IT企業に入りたい」という軸だけでは見つけにくい企業ですが、交通や社会インフラに興味がある学生にとっては、「鉄道」と「IT」の両方に関わる選択肢になります。
金融・保険系|業界の専門知識とITを掛け合わせる
金融・保険業界にも、グループのITを担う企業があります。たとえば、みずほリサーチ&テクノロジーズ、三菱UFJインフォメーションテクノロジー、ニッセイ情報テクノロジー、東京海上日動システムズなどです。
こうした企業では、ITの知識だけでなく、銀行の勘定系・決済、資産運用、保険契約、保険金支払いなど、その業界固有の業務知識も身につけていきます。「ITの専門家」だけでなく、「金融・保険の業務とITの両方が分かる人材」を目指すというキャリアもあります。
メーカー系SIer|大手IT・電機メーカーの技術を背景に持つ
メーカー系SIerは、コンピュータや通信機器、電機製品などを手掛けるメーカーのシステム事業やグループ企業をルーツに持つSIerです。
メーカーが持つ技術や製品との接点がある一方、現在はクラウドや他社製品なども含め、幅広い技術を組み合わせてシステムを提供している企業があります。
NECネッツエスアイ|ネットワークを軸にICT基盤を幅広く支える
NECネッツエスアイは、NECグループのIT企業です。ネットワークを強みとし、企業や官公庁などに向けて、ICTシステムの企画・コンサルティングから設計・構築、運用・保守まで幅広く手掛けています。
ネットワークだけでなく、クラウドやDX、セキュリティなどにも事業を広げています。アプリケーション開発だけではなく、通信・ネットワークやITインフラに関心がある学生は、こうした領域にも注目してみましょう。
富士通Japan|富士通グループ、国内のさまざまな業界をITで支援
富士通Japanは、富士通グループで国内の企業や自治体などに向けてDX・ITサービスを提供している企業です。自治体、医療、教育、流通、製造など、幅広い業界・分野を支援しています。
富士通の技術やサービスを活用しながら、顧客の業務に合わせたシステムやDXに関わることが特徴です。公共や医療など、ITを通じて特定の業界や社会課題に関わりたい学生は、どのような顧客を担当しているのかにも注目してみましょう。
日立ソリューションズ|幅広い業界にITソリューションを提供
日立ソリューションズは、日立グループのSIerです。製造、流通、金融、通信など幅広い業界を対象に、業務システムの構築からクラウド、セキュリティ、データ活用までさまざまなITソリューションを提供しています。
特定の製品だけを扱うのではなく、さまざまな技術やサービスを組み合わせて顧客の課題解決に関わっています。同じ日立グループの中でも、幅広い業界へのシステム・ソリューション提供を担っている点に注目してみましょう。
日立システムズ|導入から運用・保守まで幅広く支える
日立システムズも日立グループのSIerです。システムの設計・構築だけでなく、クラウド、ネットワーク、セキュリティ、データセンター、運用・保守など、ITシステムを継続して利用するためのサービスを幅広く提供しています。
日立ソリューションズと同じグループでも、事業や得意領域は同じではありません。グループ名だけで判断せず、どの工程やサービスに強みを持つのかまで見比べると、それぞれの違いが分かりやすくなります。
三菱電機デジタルイノベーション|三菱電機グループのDXを担う
三菱電機デジタルイノベーションは、2025年に三菱電機のIT・DX機能とグループの情報システム・サービス会社を集約して誕生した企業です。三菱電機グループのDX・ITを企画から構築、運用・保守まで支えるほか、グループ外にもサービスを提供しています。
AI・データ、クラウド、ネットワーク、セキュリティ、業務アプリケーションなど扱う領域も幅広く、メーカーの事業やものづくりとITの接点を考えるうえでも注目したい企業です。
SIerに関心のある理系学生は、どこを見て企業を選ぶ?
ここまで見てきたように、一言でSIerといっても、仕事内容や関わる業界、扱う技術、将来のキャリアは企業によって異なります。SIerに関心がある理系学生は、「大手SIerだから」「メーカー系だから」といった分類だけでなく、自分が興味のある仕事や技術と照らし合わせながら企業を調べてみましょう。
・プログラミングやシステム開発に深く関わりたい
開発工程や技術職の仕事内容を詳しく確認してみましょう。会社全体では上流工程に強みを持っていても、部署やプロジェクトによって開発への関わり方は異なります。
・将来はPM・PLとして大きなプロジェクトを動かしたい
プロジェクトの規模だけでなく、若手がどのような工程を経験し、どのようにリーダーやマネジメントへ進んでいくのかも確認してみましょう。PMでは技術知識に加えて、顧客やエンジニアとのコミュニケーション、スケジュール、品質、予算などを管理する力も求められます。
・技術のスペシャリストになりたい
ITアーキテクト、クラウド、ネットワーク、セキュリティ、AI・データなど、専門性を高めるキャリアがどのように用意されているのかも確認してみましょう。ITエンジニアのキャリアは、PMやPLを目指す道だけではありません。
・メーカーやものづくりに興味がある
製造業向けのSIerだけでなく、トヨタシステムズや三菱電機デジタルイノベーションなど、メーカーグループのIT企業にも目を向けてみましょう。情報系だけでなく、機械・電気電子系で学んだ知識とITを掛け合わせられる仕事もあります。
・特定の業界に興味がある
金融、鉄道、航空、エネルギー、製造など、興味のある業界からIT企業を探してみるのも一つの方法です。「IT業界に就職する」という視点だけでなく、「ITを使ってどのような業界や事業に関わりたいか」まで考えると、企業ごとの違いも見えやすくなります。
また、企業研究では会社単位だけでなく、「部署・職種・プロジェクト」まで見ることも重要です。同じ企業のSEでも、金融システムを担当する人とクラウド基盤を担当する人では仕事内容が大きく異なります。
採用サイトの職種紹介、社員インタビュー、プロジェクト事例、インターンシップなども確認しながら、自分がどのような仕事に関わる可能性があるのかを具体的にしてみましょう。
今回はSIerに絞って紹介しましたが、理系学生の就職先はSIerだけではありません。メーカーの技術職・研究職や社内IT・DX部門、Web・IT系の事業会社、通信会社、インフラ・エネルギー企業など、理系の知識やITを活かせる企業・仕事は数多くあります。
また、今回紹介した20社以外にも、魅力的なSIerは数多くあります。大手企業だけでなく、中堅・中小規模の企業にも、それぞれ得意とする業界や技術、顧客との関わり方などに独自の特徴があります。
SIerを一つの選択肢として理解したうえで、企業規模や知名度だけで判断せず、ほかの業界や職種とも比較しながら、自分に合いそうな仕事や企業を探してみてください。
まとめ
今回は、理系学生向けにSIerの仕事内容や、独立系・ユーザー系・メーカー系の違い、各社の特徴を紹介しました。
SIerでは、開発だけでなく、要件定義、設計、インフラ、プロジェクトマネジメント、コンサルティングなど幅広い仕事があります。また、同じSIerでも、関わる業界や技術、担当工程、キャリアは企業によって異なります。
SIerに関心がある方は、分類だけで判断せず、「どの業界に関われるか」「どのような仕事をするか」まで確認してみましょう。今回はSIerに絞りましたが、メーカーや事業会社、通信など、理系学生が活躍できる企業はほかにも多くあります。
まずは「ITを使って何をしたいのか」「どんな仕事なら興味を持てそうか」から考え、気になる企業を比較してみてください。
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