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2026年10月14日(更新:2026年10月14日)
面接・面談の終盤で聞かれることが多い「何か質問はありますか?」という逆質問。質問例もネットで検索すると沢山出てきますが、逆質問には「これを聞けば正解」というものがあるわけではありません。
自分が知りたいこと、面接官の立場、選考の段階、その日の面接内容などを踏まえて、何を聞くかを考えることが大切です。
逆質問が難しい理由
逆質問が難しい理由の一つは、企業側と学生側で、この時間に対する見方が異なる場合があることです。
企業は面接の中で、学生の経験や考え方、志望理由など、採用判断のために確認したいことを質問しています。そして、採用したいと思った学生には、内定を出すだけでなく、できれば内定を承諾して入社してほしいと考えます。
そのため企業側としては、学生が仕事内容や働き方などについて不明点や不安を持っているなら、逆質問を通じて解消してほしいと考えることもあります。
一方、学生側からすると、面接はまだ選考の途中です。特に志望度の高い企業ほど、「こんなことを聞いたら評価が下がるのではないか」、「志望度が低いと思われないか」と考え、本当は確認したいことがあっても質問をためらうことがあります。
しかし、気になることを聞けないまま選考が進み、内定後になって「想像していた仕事と違った」「事前に確認しておけばよかった」となることは避けたいところです。
逆質問は企業に自分をアピールするだけの時間ではなく、自分自身がその企業を理解するための時間でもあります。内定を取ることだけをゴールにせず、自分が納得して企業を選ぶために必要な情報を確認するという視点も持っておきましょう。
まずは自分が本当に知りたいことを考える
逆質問を考えるとき、最初から「どんな質問なら評価されるか」を探す必要はありません。まずは、その企業について自分が素直に知りたいことを書き出してみましょう。
例えば、理系学生であれば、
・大学で学んだ専門知識をどのような仕事で活かせるのか
・希望する職種にどの程度配属される可能性があるのか
・研究開発と設計では、具体的にどのような仕事の違いがあるのか
・現在の研究テーマとは異なる分野でも活躍できるのか
・若手のうちはどのような業務を担当することが多いのか
といった疑問が考えられます。
この段階では、聞き方まできれいに整える必要はありません。まず「自分が何を知りたいのか」を整理し、その後で、その質問をどのように聞くか、どのタイミングで聞くかを考えていきます。
また、知りたいことであっても、すでに企業の採用ホームページや募集要項に詳しく書かれている場合があります。後から確認したらホームページにそのまま書いてあった、という内容であれば、限られた逆質問の時間を使って聞く必要性は高くありません。
一方、ホームページを読んでも分からない実際の業務内容や、制度が現場でどのように運用されているのかなどは、社員に聞くことで理解が深まります。公開情報で分かることと、直接聞かなければ分からないことを整理しておきましょう。
誰に・どのタイミングで聞くかを考える
自分が知りたいことを整理したら、次は誰に、どのタイミングで聞くのが適切かを考えます。
同じ企業でも、人事担当者と現場の技術者では答えられる内容が異なります。人事担当者であれば、配属の仕組み、研修、勤務地、選考、会社全体の制度などについて確認しやすいです。
一方、現場の技術者であれば、具体的な仕事内容、使用する技術、若手社員の役割、大学で学んだこととのつながりなど、実務に近い話を聞きやすくなります。
面接の段階によっても考え方は変わります。
・カジュアル面談
仕事内容や職場の雰囲気など、企業についてまだ理解できていないことを幅広く確認しやすい機会です。
・一次面接
人事担当者や技術者が担当することもあります。入社後の流れや基本的な仕事内容など、その相手が答えやすい内容を中心に確認します。
・二次面接
現場の技術者や管理職と話せる場合は、仕事内容や必要なスキル、配属先で期待される役割などを詳しく聞く機会になります。
・最終面接
役員や事業責任者が担当することもあり、事業や組織の方向性について聞くこともできます。
ただし、最終面接だからといって、無理に経営について質問する必要はありません。入社を判断するうえで確認できていないことが残っているなら、その質問を優先することも大切です。
また、勤務地や待遇、配属などについては、内々定後の面談で詳しく確認できる場合もあります。一方で、その回答によって選考を続けるかどうか自体が変わるのであれば、内々定まで待たずに確認した方が良いこともあります。
「誰に、いつ聞けば自分が知りたい回答を得られるか」という視点でも考えてみましょう。
質問内容だけでなく聞き方も整理する
聞きたいことが決まったら、そのまま質問する前に、聞き方も一度整理してみましょう。
例えば、希望する職種への配属について知りたい場合、「希望する職種に配属されますか?」と聞くこともできますが、「私は製品設計の仕事に関心があるのですが、配属先はどのような流れで決まり、本人の希望はどの程度考慮されますか?」と聞くことで、自分が何を知りたいのかが明確になります。
残業について知りたい場合も、「残業は多いですか?」だけでは、時期や部署によって回答が変わる可能性があります。例えば、「開発職では、通常の時期と製品リリース前などの繁忙期で、働き方にどのような違いがありますか?」とすれば、より具体的な状況を確認できます。
ただし、必要以上に質問を飾る必要はありません。評価される質問にしようとして長い前置きを加えたり、自分の知識を見せるために専門用語を多く使ったりすると、かえって何を知りたいのか分かりにくくなることもあります。
自分が知りたいことと、その理由が相手に伝わる聞き方を意識する程度で十分です。
また、事前に用意した質問を必ず聞く必要もありません。面接の途中ですでに詳しく説明してもらったのであれば、その質問は外し、その日の会話で新たに気になったことを聞く方法もあります。
逆質問も、事前に用意した内容を読み上げる時間ではなく、面接官との会話の続きとして考えてみましょう。
逆質問に「正解」はない
逆質問について調べると、「逆質問 完全攻略」「この質問がおすすめ」「これを聞けば好印象」といった情報を多く目にします。質問例を参考にすること自体は問題ありませんが、企業や職種、面接官、選考段階によって状況は変わります。
そのため、「逆質問ではこれを聞けば大丈夫」という一つの正解があるわけではありません。自分にとってすでに分かっていることを無理に聞く必要はありませんし、一般的な質問例になくても、企業を選ぶうえで重要なら確認する意味があります。
一方で、聞きたいことなら何でも、どのタイミングでも聞けば良いわけでもありません。例えば、仕事内容についてほとんど触れず、残業時間、リモートワーク、待遇などを連続して質問すれば、面接官によっては仕事への関心や志望度を改めて考えることもあります。
もちろん、働き方や待遇を聞いてはいけないということではありません。大切なのは、「自分に必要な質問か」「今この相手に聞くべきか」を考えることです。
また、逆質問は面接の終盤に行われることが多く、それまでのやり取りで評価がある程度固まっている場合もあります。そのため、最後の逆質問だけで評価を変えようと必要以上に構える必要はありません。
一方、伝えたいことを十分に話せなかった場合は、「最後に一点だけ補足してもよろしいでしょうか」と確認したうえで、簡潔に補足する方法もあります。
面接は、自分なりに考え、状況に応じて判断することの繰り返しです。逆質問でも、用意された正解を探すだけではなく、その場のやり取りを踏まえて何を聞くか、何を伝えるかを判断していきましょう。
まとめ
逆質問では、評価されそうな質問を探す前に、まず自分がその企業について何を知りたいのかを考えてみましょう。そのうえで、ホームページなどで確認できる内容ではないか、誰に聞けばよいのか、どのタイミングで確認するのか、どのように聞けば意図が伝わるのかを整理します。
また、内定を獲得することを意識するあまり、自分にとって重要な疑問を残したまま選考を終えることは避けたいところです。逆質問は、企業から評価されるためだけではなく、自分が納得してその企業を選ぶための時間でもあります。
決まった正解を探すのではなく、その日の面接や相手に合わせて、自分なりに考えながら質問してみましょう。
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