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2026年10月11日(更新:2026年10月11日)
秋冬インターンの選考に向けて、エントリーシート(ES)を提出する機会が増える時期です。最近では生成AIを活用して文章を作成・添削することも身近になり、読みやすく整ったESを作りやすくなりました。
しかし、文章が綺麗にまとまっていても、設問とのズレや具体性の不足など、見落としやすいポイントがあります。今回は、理系学生の例も交えながら、ESを提出する前に確認しておきたい5つのポイントを紹介します。
① 設問の意図を正しく理解しているか
企業によって、似た設問でも回答に求められる内容が微妙に異なる場合があります。事前に用意したESをそのまま貼り付けると、文章としては成立していても、設問の意図からズレてしまうことがあります。
例えば、次の2つの設問を考えてみましょう。
「学生時代に最も力を入れたことを教えてください(500文字以内)」
→ 何に力を入れたのかを結論から伝える。その後、取り組んだ背景、課題、具体的な行動や工夫、成果などを整理して説明する。
「学生時代に最も力を入れたことを教えてください。なお、取り組みにおけるあなた自身の役割と、周囲と協力した経験を必ず含めてください(500文字以内)」
→ 基本的な構成は同じでも、自分の役割や周囲との協力について具体的に説明する必要がある。指定された要素が不足していれば、文章全体を見直すことも必要になる。
このように、ほぼ同じ設問でも、企業によって回答に含めるべき内容が異なることがあります。特に複数企業のESを並行して作成する場合、過去に作成した文章をそのまま使うのではなく、設問の細かな指定まで確認することが大切です。
「あなた自身の役割」「周囲との協力」「取り組みから学んだこと」など、企業が指定した要素が漏れていないか、提出前に確認しましょう。
② 具体的な行動や成果が伝わるか
「研究に力を入れた」「アルバイトで売上向上に貢献した」といった説明だけでは、実際に何をしたのかが十分に伝わりません。ESでは、自分がどのように考え、どのような行動を取り、その結果どうなったのかを具体的に説明することが重要です。
提出前には、特に次の3点を確認してみましょう。
・行動:課題に対して、自分がどのような工夫や取り組みをしたのか
・数値:取り組んだ期間、回数、人数、改善率など、経験を具体的に伝えられる数字はあるか
・成果:取り組みの結果、何が改善・変化したのか
例えば、「実験の効率化に取り組んだ」という説明だけでなく、「実験手順を見直し、測定にかかる時間を従来より約20%短縮した」と書けば、取り組みの成果が具体的に伝わります。
また、チームで取り組んだ経験であれば、チーム全体の成果だけでなく、自分が担当した役割や行動も明確にすることが大切です。
ただし、すべての経験を数値化できるわけではありません。数字を無理に作ったり、成果を大きく見せたりする必要はなく、実際の経験を具体的に伝えることを意識しましょう。
③ 専門用語だけの説明になっていないか
理系学生の場合、研究や実験、プログラミングなどの経験をESに書くことも多いと思います。その際に注意したいのが、専門用語の使い方です。
専門用語を使うこと自体は問題ありません。特に技術系職種では、専門知識や経験を伝えるうえで必要になる場合もあります。ただし、ESを読む採用担当者が、必ずしもその分野の専門知識を持っているとは限りません。
例えば、研究で使用した分析手法やプログラミング技術を紹介する場合、専門用語を並べるだけでなく、何を目的とした技術なのかを簡単に補足すると、内容が伝わりやすくなります。
また、もう1つ注意したいのが、専門用語や研究内容の説明に文字数を使いすぎて、自分自身の考えや行動が少なくなってしまうことです。
研究の背景や技術的な説明に多くの文字数を使った結果、「自分は何を工夫したのか」「どのような課題に向き合ったのか」が十分に伝わらないケースもあります。特に文字数制限のあるESでは、専門的な説明は必要な範囲に絞り、自分の役割や工夫、行動を伝えるための文字数を確保しましょう。
④ 応募先の企業や職種に合った内容か
複数企業のESを作成していると、以前書いた志望動機や自己PRを流用することもあると思います。
共通する経験を使うこと自体は問題ありませんが、応募先の事業内容や募集職種、インターンのプログラムと、ESの内容が合っているかは確認が必要です。
例えば、同じメーカーの技術系インターンでも、研究開発、設計、生産技術など、職種によって仕事内容は異なります。研究開発のインターンに応募しているのに、他の職種に向けた内容で書かれていると、理解が不十分という印象だけでなく、他社向けに作成したESを流用していることが伝わってしまいます。
また、インターンの内容も企業によってさまざまです。実際の業務を体験するものもあれば、グループワークや課題解決型のプログラムもあります。
企業名を間違えていないかだけでなく、なぜその企業・職種・インターンに参加したいのかが伝わる文章になっているか、募集要項と照らし合わせて確認しましょう。
⑤ 提出ルールや基本的な記載事項を守れているか
ESの内容が充実していても、企業が定めた提出ルールを守れていなければ、マイナスの印象につながる可能性があります。提出前には、次の5つの項目を確認しましょう。
・文字数: 指定された文字数制限を守っているか
意外とよくあるのが、文章を修正するうちに文字数が増え、上限を超えてしまうケースです。提出直前に改めて確認しましょう。
・基本情報: 企業名、大学名、学部・学科、卒業予定年などに誤りがないか
企業名の修正忘れや、2028年3月卒業予定なのに1月・4月と誤入力するケースもあるため、注意が必要です。
・提出形式: 指定されたファイル形式やファイル名、入力方法になっているか
PDF指定なのにWord形式で提出するなど、形式の間違いにも注意が必要です。企業によって細かな指定が異なるため、募集要項を確認しましょう。
・必須項目: 記入漏れや必要書類の添付忘れがないか
ESの文章に集中するあまり、資格欄などの入力や必要書類の添付を忘れることもあります。提出画面の全項目を確認しましょう。
・提出期限: 締切日時や提出方法を正しく把握しているか
締切日だけでなく、何時まで受け付けているかも重要です。締切直前はアクセス集中や通信トラブルの可能性もあるため、余裕を持って提出しましょう。
こうした確認事項は基本的なことばかりですが、企業から示された指示を正しく読み取り、決められたルールを守ることは、社会人として仕事を進めるうえでも重要な姿勢です。
文章の内容だけでなく、誤字脱字や提出時のルールまで含めて、最後にもう一度確認しておきましょう。
まとめ
今回は、秋冬インターンのESを提出する前に確認しておきたい5つのポイントを紹介しました。
最近では生成AIを活用することで、文章の構成や表現を整えることが以前より簡単になっています。一方で、整った文章を作りやすくなったからこそ、設問とのズレや具体性の不足、提出ルールの見落としなどが、かえって悪く目立つ可能性もあります。
ESで大切なのは、文章が綺麗にまとまっていることだけではありません。質問の意図を正しく理解し、自分自身の経験や考えを具体的に伝えることが重要です。また、生成AIを活用する場合も、実際の経験と一致しているか、企業ごとの設問や応募条件に合っているか、文章の違和感など、自分自身で確認する必要があります。
秋冬インターンのESを提出する前に、今回紹介した5つのポイントを一度見直してみてください。
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