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2026年7月28日(更新:2026年7月28日)
ITエンジニアは、Webサービスやアプリだけでなく、自動車、ロボット、医療機器、IoTなど幅広い分野で活躍できる職種です。一方で、近年は生成AIの進化により、ITエンジニアに求められる力も変化しています。
本記事では、ITエンジニアのやりがい・大変なことに加え、AI時代に求められるスキルや、理系学生が専門性を活かしやすい分野について紹介します。
ITエンジニアとは?理系学生が活躍できる理由
ITエンジニアとは、システムやアプリ、Webサービス、ソフトウェアなどの開発・運用に関わる仕事です。一口にITエンジニアといっても、仕事内容はさまざまです。
・Webエンジニア
・アプリエンジニア
・組み込みエンジニア
・IoTエンジニア
・AIエンジニア
・インフラエンジニア
・セキュリティエンジニア
・データベースエンジニア
・社内SE
ITエンジニアは、文系・理系を問わず目指す人が多い職種です。未経験から学習を始める人も多く、学生にも人気があります。一方で、文理不問で挑戦しやすい分、競争が生まれやすい分野でもあります。そのため、プログラミングができるだけでなく、サービス理解、ユーザー視点、設計力、セキュリティ意識なども重要になります。
その中でも、組み込みエンジニアは理系出身者が特に多い職種の一つです。組み込みエンジニアは、自動車、ロボット、医療機器、工場の自動化設備、家電、通信機器など、製品や機械を動かすソフトウェアの開発に関わります。
ソフトウェアだけでなく、機械、電気電子、センサー、通信、制御などの知識が求められる場面もあるため、大学で学んだ専門知識を活かしやすい分野です。プログラミングスキルに加えて、理系の専門知識を組み合わせられる点は、理系学生ならではの強みといえるでしょう。
ITエンジニアのやりがい
・自分が作ったものを使ってもらえる
Webサービスやアプリ、業務システム、自動車、家電、医療機器など、自分が開発に関わったものが実際に動き、誰かの役に立つことは大きなやりがいです。
・課題を解決する面白さがある
エラーの原因を見つけたり、処理速度を改善したり、使いにくい機能を改善したりと、試行錯誤しながら問題を解決していく面白さがあります。
・技術力の成長を実感しやすい
以前は作れなかった機能を実装できるようになったり、複雑なシステムの仕組みを理解できるようになったりと、自分の成長を実感しやすい仕事です。
・幅広い業界で活躍できる
IT業界だけでなく、自動車、製造、医療、金融、物流、ゲーム、宇宙、教育など、さまざまな業界でITエンジニアが必要とされています。
・理系の専門知識を活かせる仕事もある
組み込み、IoT、ロボットなどの分野では、情報系だけでなく、機械系や電気電子系の知識も強みになります。
・新しい技術に触れられる
AI、クラウド、データ分析、セキュリティなど、ITエンジニアは新しい技術に触れる機会が多い仕事です。変化を楽しめる人にとっては、やりがいを感じやすい職種です。
ITエンジニアの大変なこと
・学び続ける必要がある
プログラミング言語、クラウド、AI、セキュリティ、開発手法など、技術は日々変化しています。就職後も継続して学ぶ姿勢が求められます。
・原因がすぐに分からないこともある
プログラムが思い通りに動かないとき、原因がすぐに見つかるとは限りません。小さな記述ミスや複数の要因が重なり、調査に時間がかかることもあります。
・コードを書くだけでは完結しない
実際の開発では、要件の確認、設計、テスト、レビュー、他職種との調整なども必要です。チームで仕事を進める力も求められます。
・品質や安全性にも責任がある
一見問題なく動いているように見えても、セキュリティ上の欠陥や、特定の条件で発生する不具合が隠れている場合があります。動くものを作るだけでなく、安心して使える状態にすることが重要です。
・外部環境の変化に対応する必要がある
IT業界では、技術や市場の変化によって、求められるスキルが変わることがあります。
特に近年はAIの浸透により、これまで評価されてきたコーディングスキルが、以前ほど単独では評価されにくい場面も出てきています。コードを書く力に加えて、AIを活用する力、設計力、品質を判断する力など、エンジニアに求められる価値も変わっています。
・納期と品質のバランスが難しい
限られた期間の中で、必要な機能を作り、十分な品質を確保する必要があります。状況に応じて優先順位を判断する力も求められます。
・専門知識が必要になる分野もある
組み込みなどの分野では、ソフトウェアだけでなく、機械や電気電子、通信、センサーなどの知識が必要になることもあります。幅広い知識を身につける大変さがあります。
AI時代、ITエンジニアの仕事はどう変わる?
以前は、「プログラミングができる」「コーディングが速い」こと自体が大きな強みになる場面も多くありました。しかし近年は、ChatGPT、GitHub Copilot、Claude Codeなどの登場により、コードの作成や修正、テストコードの作成、リファクタリングなどをAIが支援する場面が増えています。
そのため、ITエンジニアに求められる価値も少しずつ変化しています。
Anthropicは2026年に、Claude Codeの利用状況を分析したレポートを公開しています。この調査では、2025年10月から2026年4月までの約40万件のClaude Codeセッションを分析し、ソフトウェア開発の現場でAIがどのように使われているかを整理しています。
また、JetBrainsの2026年調査では、2026年1月時点で、開発者の90%が業務で少なくとも1つのAIツールを定期的に利用していると報告されています。
実際に、Business Insiderも2026年7月の記事で、AIコーディングによってソフトウェアエンジニアの働き方が変化していると報じています。AIによって仕事が単純になくなるというより、コードを書く作業の一部がAIに置き換わり、エンジニアに求められる役割が変化しているという見方が広がっています。
ただし、AIがコードを書けるようになったからといって、ITエンジニアが不要になるわけではありません。AIに指示を出すのも人であり、AIが作った成果物を確認するのも人です。
例えば、一見正常に動いているプログラムでも、
・セキュリティ上の脆弱性はないか
・個人情報を適切に扱えているか
・認証や権限管理に問題はないか
・アクセスが増えても安定して動くか
・保守しやすい設計になっているか
・他の機能に悪影響を与えていないか
などは、人が判断する必要があります。
特にWebサービスでは、ログイン機能、決済機能、個人情報の管理、API連携など、セキュリティや品質の確認が欠かせません。画面上では問題なく動いているように見えても、攻撃されやすい実装や、将来的な障害につながる設計になっていれば、サービスとしては大きな問題になります。
組み込みの分野でも同じです。自動車やロボット、医療機器などでは、ソフトウェアの不具合が製品の安全性に関わることもあります。AIがコードを生成できたとしても、センサーの誤差、モーターの制御、通信の遅延、電力消費、安全側への制御などを理解した上で判断する必要があります。
そのため、これからのITエンジニアには、単にコードを書く力だけでなく、AIを活用しながら、設計や品質、安全性に責任を持つ力が求められていきます。
採用面でも、AIの影響は少しずつ出始めています。2026年に公開されたGitHub Copilot導入企業に関する研究では、Copilotを導入した企業ではソフトウェアエンジニアの採用が減るのではなく、むしろ増える傾向が見られたと報告されています。
ただし、採用される人材には、コーディング以外のスキルもより求められる傾向があるとされています。AIによってエンジニアの仕事がなくなるというより、エンジニアに求められる価値が変わっていると考える方が自然です。
理系学生が今から意識したいこと
AI時代にITエンジニアを目指すなら、プログラミングだけでなく、今後求められる力を意識しておくことが大切です。
・AIを使って開発してみる
ChatGPTやGitHub Copilotなどを使い、実際にコードを書いたり、エラーを解決したりする経験を積んでみましょう。AIに任せきりにするのではなく、出力されたコードを読んで理解することが重要です。
・なぜその設計にするのかを考える
動くものを作るだけでなく、なぜその構成にするのか、なぜその処理が必要なのかを説明できるようにしておきましょう。
・セキュリティや品質にも関心を持つ
Web開発では、認証、権限管理、個人情報、API連携などの理解が重要です。AIが作ったコードでも、安全に使えるかどうかを確認できる力が求められます。
・理系の専門知識を深める
機械、電気電子、情報、制御、通信などの知識は、組み込み、IoT、ロボット、AIなどの分野で強みになります。プログラミングと専門知識を組み合わせることで、理系ならではの価値を出しやすくなります。
・ユーザー視点を持つ
単に画面や機能を作るだけでなく、使いやすさ、事業への貢献、ユーザー体験、運用しやすさなどを考える力が重要になります。
・チーム開発を経験する
実際の開発は、一人で完結することばかりではありません。インターン、研究、個人開発、ハッカソンなどを通じて、他者と協力して開発する経験を積んでおくと役立ちます。
まとめ
ITエンジニアは、Webサービス、アプリ、組み込み、IoT、AIなど、幅広い分野で活躍できる職種です。
ITエンジニアは文理を問わず目指す人が多い職種ですが、AI時代にはコードを書くだけでなく、設計、セキュリティ、ユーザー体験、品質管理などを考えられる力がより重要になります。また、組み込み、IoTなどの分野では、機械や電気電子、制御、通信などの専門知識を活かせる場面も多く、理系学生ならではの強みを発揮しやすいです。
生成AIの進化により、コーディングの一部はAIが支援・代替できるようになっています。しかし、AIに指示を出し、成果物を確認し、安全性や品質に責任を持つのは人です。
これからITエンジニアを目指す理系学生は、プログラミングスキルだけでなく、AIを使いこなす力、専門知識、設計力、課題解決力を身につけることで、将来の選択肢を広げやすくなるでしょう。
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