27卒理系の夏以降の就活|内々定に迷う人・苦戦中の人・これから始める人へ

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27卒の夏を迎え、周囲では就職活動を終える人が増えているかもしれません。一方で、内々定先に決めきれない人、選考に苦戦している人、さまざまな事情から就職活動に取り組む人もいます。

夏以降も理系学生を募集する企業はありますが、春までと同じ進め方では、企業との出会いが限られる可能性があります。この記事では、現在の状況に応じた見直し方や、今から企業と出会うための方法を紹介します。

27卒の夏、就活を続ける理由は人それぞれ

夏頃になると、内々定を承諾して就職活動を終える学生が増えてきます。SNSや友人との会話を通じて、「まだ就活を続けていて大丈夫なのだろうか」「今から応募できる企業は残っているのだろうか」と、不安を感じることもあるでしょう。

 

しかし、この時期に就活を続けている理由は人によって異なります。すでに内々定を持っているものの、仕事内容や勤務地、働き方などに不安があり、他の企業も見たうえで判断したい人もいます。

 

選考を受け続けているものの、書類選考や面接で不合格が続き、まだ内々定を得られていない人もいるでしょう。そのほかにも、大学院進学や公務員試験から民間就職へ方針を変えた人、研究や部活動を優先していた人、留学や家庭の事情などから就職活動の開始が遅れた人もいます。

 

同じ時期に就活を続けていても、現在地や必要な行動は人によって異なります。周囲と単純に比較するのではなく、まずは自分がどのような状況にあり、どのような課題を抱えているのかを整理してみましょう。

 

内々定はあるが、まだ納得できていない人

内々定を持っているものの、入社を決めきれずに就職活動を続けている人は、まず何に納得できていないのかを具体的にすることが大切です。「もっと良い企業があるかもしれない」「この企業に決めてよいのか分からない」といった不安だけでは、ほかの企業を受けても判断基準が定まりません。

 

仕事内容、配属の可能性、勤務地、転勤、給与、福利厚生、働き方、職場の雰囲気、将来身につけられるスキルなど、内々定先について気になっていることを書き出してみましょう。そのうえで、「ほかの企業を見れば解消できる不安なのか」「現在の内々定先について情報が足りないために生じている不安なのか」を分けて考えます。

 

仕事内容や配属、入社後のキャリアなどに関する情報が不足している場合は、内定先企業に社員面談を依頼する方法もあります。実際に働く社員から話を聞くことで、選考中には分からなかった情報を得られ、不安が解消されることも珍しくありません。

 

一方で、自分が重視する条件と明確に合わない部分がある場合は、ほかの企業を探すことも選択肢になります。ただし、就活を長く続けること自体が目的にならないように注意が必要です。どのような企業と比較したいのか、どの条件を満たせば就職活動を終えるのか、いつまでに判断するのかを決めておくと、納得感を持って進路を選びやすくなります。

 

今ある内々定を手放すかどうかは、就職活動を続けることとは別に考えましょう。承諾期限や企業の規定を確認しながら、焦って判断しないことが大切です。

 

内々定が得られず、就活に苦戦している人

選考を受け続けているものの内々定につながっていない場合は、応募数を増やすだけでなく、これまでの就職活動を一度振り返ることが重要です。

 

不合格が続くと、「もっと多くの企業を受けなければ」と考えやすくなります。もちろん、一定の応募数を確保することも必要です。しかし、同じ応募先の選び方や応募書類、面接の受け方を続けていると、同じ結果を繰り返してしまう可能性があります。まずは、どの選考段階で不合格になることが多いのかを確認しましょう。

 

1、書類選考で不合格が続いている場合

エントリーシートやプロフィールの内容が、採用担当者に十分伝わっていない可能性があります。

 

書類選考で不合格が続いている場合は、自分では気づけていない課題が残っていることもあります。まずは一人で修正を続けるのではなく、大学のキャリアセンターの担当者、周囲で内々定を順調に獲得している人、研究室の先生など、第三者に内容を見てもらいましょう。

 

自分では分かりやすく書いているつもりでも、経験の強みが伝わっていない、質問に対する回答がずれている、具体性が不足しているなど、第三者だからこそ気づけることがあります。

 

理系学生の場合は、研究内容や専門知識の伝え方も確認したいポイントの一つです。専門用語が多すぎないか、研究テーマだけでなく、自分がどのように考え、行動したのかまで伝わっているかを見直してみましょう。他にもガクチカ、自己PRや志望動機を含め、書類全体を通して確認することが大切です。

 

また、すべての企業に同じ内容を提出するのではなく、応募する企業や職種に応じて、どの経験や強みを伝えるのかを調整することも効果的です。

 

2、一次面接で不合格が続いている場合

一次面接では、専門的な内容や経験を深く確認するというより、受け答えの印象、質問に対する答え、一連の会話などの確認が中心になることも多々あります。そのため、一次面接で不採用が続いている場合は、複数社に共通する理由が隠れている可能性があります。

 

たとえば、回答が長くなりすぎている、質問に対する結論が分かりにくい、志望理由が浅く見える、表情や声の大きさから自信がないように伝わるなど、自分では気づきにくい部分が影響していることもあります。ESと同様に、大学のキャリアセンターの担当者などに模擬面接をお願いしてみましょう。

 

実際に質問を受けて回答する様子を見てもらうことで、回答内容だけでなく、話す長さ、表情、声のトーン、質問とのずれなど、第三者だからこそ気づける課題が見つかることがあります。

 

面接は初対面の方による第三者視点の評価ですので、自分が相手にどのように見えているのかまで確認し、一次面接で共通してつまずいている原因を探ることが大切です。

 

3、最終面接で不合格が続いている場合

最終面接では、企業や仕事内容への理解、入社意欲、将来やりたいことなどが十分に伝わっていない可能性があります。特に見直したいのが、志望動機の深さです。

 

たとえば、「〇〇業界で製品設計に携わりたい」「大学で学んだ知識を生かしたい」といった理由だけでは、同じ業界のほかの企業にも当てはまります。なぜその業界なのかだけでなく、なぜその企業なのかまで具体的に説明できるようにしましょう。

 

製品や技術の特徴、事業の方向性、仕事の進め方、若手に任される役割などを調べ、自分が企業選びで重視していることや、これまでの経験とどのようにつながっているのかを整理することが大切です。

 

また、最終面接の評価基準は企業によって異なるため、一概にはいえません。一方で、役員や事業責任者が担当し、入社後に中長期的な活躍が期待できるかを確認する企業も多くあります。能力や入社意欲だけでなく、その企業の考え方や仕事の進め方に合っているかも判断材料になります。

 

企業理念を確認するだけでなく、社員や役員のインタビュー記事、採用サイト、会社紹介資料などを読み、どのような価値観を大切にしている企業なのかを考えてみましょう。そのうえで、自分の考え方や経験と共通する部分を、自分の言葉で伝えられるようにしておくことが重要です。

 

そして内定を出した場合に、実際に入社する可能性があるかという点も見られます。第一志望と伝えることだけに意識を向けるのではなく、自分が企業選びで重視していることと、応募企業の特徴がどのようにつながっているのかを具体的に説明しましょう。

 

ただし、最終面接だからと意気込み、これまでの面接とまったく異なる志望理由や自己PRを話すことは、逆効果になる場合があります。一次面接や二次面接を通過しているということは、それまでに伝えてきた経験や考え方が一定評価されているということです。

 

これまで話した内容の軸を大きく変えるのではなく、評価された部分には自信を持ったうえで、その企業だからこそ入社したい理由や、入社後にどのように活躍したいのかをさらに深めて臨みましょう。

 

4、応募する企業を見直す

応募先が大手企業や特定の業界、職種に偏りすぎていないかも確認しましょう。

 

理系学生を採用している企業は、大手企業だけでなく、中堅・中小企業まで幅広く存在します。業界や職種も多岐にわたり、メーカーやIT企業に限らず、建設、インフラ、エネルギー、物流、商社、技術サービスなど、さまざまな分野で理系人材が求められています。

 

職種についても、研究や設計開発だけでなく、生産技術、品質保証、施工管理、フィールドエンジニア、技術営業、ITエンジニアなどに広げることで、新たな選択肢が見つかることがあります。

 

ただし、選択肢を増やすためだけに、興味のない職種へ無理に応募する必要はありません。理系採用では、大学で学んだ分野と仕事内容が直結するほど、企業側の評価につながりやすい傾向があります。たとえば、機械系の学生が機械設計、電気電子系の学生が回路設計を志望する場合は、授業や研究で得た知識をアピール材料にしやすくなります。

 

一方で、専門に直結する仕事をやりたいと思えない場合には、専門と異なる職種を志望することも一つの選択肢です。ただし、その場合は専門知識が仕事内容に直結する学生と比べて、選考上のアドバンテージが薄くなる可能性があります。その分、なぜその職種を志望するのか、専門外でも生かせる経験や強みは何かなど、より丁寧に伝える必要があります。

 

書類選考では、応募企業との接点が伝わる自己PRや志望動機を作る。面接では、質疑応答における改善職種への理解や志望理由を具体的に説明するなど、各選考フローに応じた準備が求められます。

 

専門を生かす道と、興味のある別の道のどちらが正解というわけではありません。自分が進みたい方向を踏まえたうえで、現在の強みをどの程度生かせるのか、不足する部分をどのような準備で補うのかを整理して応募先を選びましょう。

 

これから就活を始める人

進路変更などの事情から、夏以降に就職活動を始める人もいるでしょう。大学院進学や公務員試験を予定していたものの民間就職へ切り替えた人、研究や資格試験を優先していた人、卒業後の進路について改めて考え始めた人など、就活を始める時期が遅くなる理由はさまざまです。

 

周囲がすでに就活を進めていると、自己分析や業界研究、応募書類、面接対策をすべて終えてから応募しなければならないように感じるかもしれません。しかし、最初から準備を完璧にしようとすると、実際の応募が遅くなってしまいます。

 

この時期から始める場合は、企業を調べること、応募すること、選考対策、振り返りを並行して進めるのが現実的です。まずは、大学で学んでいることや研究内容から、どのような業界や職種につながるのかを調べてみましょう。

 

大学や学科の卒業生がどのような企業、職種へ進んでいるのかを見ることも参考になります。そのうえで、仕事内容、勤務地、企業規模、働き方など、就職先を選ぶうえで重視したい条件を整理します。

 

ただし、最初から条件を細かく決めすぎる必要はありません。企業説明会や選考に参加することで、それまで知らなかった仕事に興味を持ったり、自分が重視したい条件に気づいたりする場合もあります。

 

興味を持った企業には実際に応募し、選考を受けながら、企業選びの軸や自分の伝え方を修正していきましょう。応募するための準備と、選考を通過するための対策も分けて考えることが大切です。

 

ガクチカや研究内容、自己PRを整理し、まずは応募できる状態をつくる。その後、応募企業に応じて志望動機や面接対策を深めることで、行動を止めずに準備を進められます。

 

大学のキャリアセンターや就職課を利用することも有効です。現在募集している企業の紹介を受けられる場合があるほか、応募書類の添削や面接練習などの支援を受けられることもあります。一人ですべてを進めようとせず、利用できるサービスや周囲の協力も活用しましょう。

 

今から企業と出会うための4つの方法

夏以降も、27卒の理系学生を募集している企業はあります。

 

特に理系採用に限って見ると、大手企業だけでなく、中堅・中小企業や学生からの知名度が高くないBtoB企業など、企業規模を問わず採用活動を継続しているケースは少なくありません。

 

企業が当初予定していた採用人数に達していた場合でも、内定辞退などによって募集枠に空きが生じることは、どの企業にも起こり得ます。一度募集を終了した企業が採用活動を再開したり、特定の職種だけ追加募集を行ったりする場合もあります。

 

一方で、企業側では27卒採用と並行して、28卒向けのインターンシップや早期採用に力を入れ始める時期でもあります。採用担当者が28卒向けの企画や学生対応に時間を割くことで、27卒へのスカウト送信が春頃より控えめになることも考えられます。

 

そのため、この時期は企業からの連絡を待つだけではなく、自分から募集を探してエントリーする姿勢がより重要になります。

 

1、ナビサイトで募集企業を探す

まずは、新卒向けのナビサイトで、現在もエントリーを受け付けている企業を探してみましょう。

 

業界や職種、勤務地、専攻などの条件で検索できるため、自分の希望に合った企業を探しやすい方法です。以前に検索したときには募集がなかった企業でも、追加募集を始めている可能性があります。過去に一度検索した結果だけで判断せず、検索条件を変えたり、定期的に新着求人を確認したりすることが大切です。

 

職種名だけで検索すると、実際には近い仕事内容であっても、異なる名称の求人を見落とすことがあります。たとえば、ソフトウェア開発、システムエンジニア、組み込みエンジニア、社内SEなど、関連する職種名でも検索してみましょう。

 

企業規模や知名度だけで絞りすぎないことも重要です。一般消費者向けの商品・サービスを扱っていないBtoB企業は、学生からの知名度が低くても、特定の技術や市場で強みを持っていることがあり、中には転職市場では人気のある企業もあります。

 

2、逆求人サイトを活用する

逆求人サイト(オファー型/スカウト型)では、プロフィールを登録することで、興味を持った企業からスカウトを受け取ることができます。

 

自分では見つけられなかった企業や、それまで検討していなかった業界、職種と出会えることがメリットです。ただし、プロフィールを登録したまま長期間更新していない場合、企業から見つけてもらいにくくなることがあります。

 

研究内容、ガクチカ、自己PR、希望職種、希望勤務地、就職活動の状況などを最新の情報に更新し、内容を充実させましょう。プロフィールの空欄を埋めるだけでなく、自分がどのように考え、行動したのかまで記載すると、企業がスカウトを送る判断材料になります。

 

また、週に1回以上はサイトへアクセスすることをおすすめします。多くのスカウトサービスでは、企業が学生を探す際に、ログイン順、更新順、登録順などを参考にすることがあります。直近でログインしている学生は、現在も就活を続けている可能性が高いと判断され、企業の検索結果で優先的に確認されることがあります。

 

定期的にログインし、必要に応じてプロフィールを更新することで、現在も就職活動中であることが企業に伝わりやすくなります。ただし、理系就活サイト「リケイマッチ」のようにスカウトを待つだけではなく、自分から応募できる機能がある場合は積極的に活用しましょう。

 

3、27卒限定の合同説明会に参加する

27卒向けの合同説明会や選考イベントに参加する方法もあります。

 

この時期に27卒限定で開催されるイベントには、現在も27卒の採用意欲がある企業が参加しているため、効率よく複数社と出会える可能性があります。企業説明を聞くだけでなく、その場で採用担当者や社員に質問できることもメリットです。

 

オンライン形式のイベントであれば、住んでいる地域から離れた企業とも接点を持ちやすくなります。イベントによっては、説明会後にそのまま選考案内を受けられたり、通常とは異なる選考フローが設けられていたりする場合もあります。

 

大学内で開催される合同説明会や、理系学生、特定の専攻、地域などに対象を絞ったイベントもあるため、自分に合ったものを探してみましょう。

 

4、大学や研究室に届いている求人を確認する

大学のキャリアセンターや就職課には、一般の求人サイトには掲載されていない求人が届いていることがあります。

 

特定の大学や学部、学科からの採用実績がある企業が、個別に求人を出している場合もあります。また、教授や研究室の先輩、卒業生を通じて企業を知ることもあるでしょう。

 

特に自分の専攻を生かした就職を希望する場合は、研究室に届いている求人や推薦制度についても確認してみてください。学校推薦を利用する場合は、応募後の辞退が制限されるなど、自由応募とは異なるルールが設けられていることがあります。

 

紹介や推薦を受けた企業だからといってすぐに応募するのではなく、仕事内容や勤務地、応募条件、選考後の扱いを確認したうえで判断しましょう。

 

まとめ

27卒の夏に就職活動を続けていても、必要な行動は現在の状況によって異なります。

 

・内々定先に迷いがある人:何に納得できていないのかを整理し、必要に応じて社員面談などで理解を深めましょう。

・選考に苦戦している人:不合格が続いている段階を確認し、応募書類や面接、応募先の選び方を見直すことが大切です。

・これから始める人:準備を完璧にしてから動こうとせず、企業研究や選考対策と応募を並行して進めましょう。

 

夏以降も理系学生を募集する企業は多くありますが、28卒採用へ注力する企業も増えるため、スカウトを待つだけでは出会いが限られる可能性があります。ナビサイトや逆求人サイト、27卒向けの合同説明会、大学や研究室に届く求人などを活用し、自ら企業を探してエントリーすることが重要です。

 

また、応募した企業や選考結果、不合格になった段階を記録し、一定期間ごとに振り返りましょう。内々定を得た時期にかかわらず、入社時期は周囲と同じです。就職活動を終える早さだけを気にする必要はありませんが、期限を決めずに続けると判断が難しくなることもあります。

 

焦りから応募先を広げすぎることも、準備だけを続けて行動を止めることも避け、企業を探す、応募する、振り返るという流れを繰り返しながら、納得できる進路を目指していきましょう。

 

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