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2026年9月11日(更新:2026年9月11日)
夏インターンへの参加を通じて、「思っていた仕事と違った」「この会社の雰囲気は自分に合いそう」など、企業を見る基準が少しずつ見えてきた28卒の方も多いのではないでしょうか。
就活を進めるうえで大切になるのが、「自分が会社を選ぶ際に何を重視するのか=就活軸」を整理することです。インターンや大学での経験を振り返りながら、自分に合う会社・仕事を考えてみましょう。
就活軸とは何か?
就活軸とは、会社や仕事を選ぶときに自分が大事にしたい基準のことです。
業界や職種だけでなく、仕事内容、会社の規模、仕事の裁量、関わりたい製品や社会課題、企業の理念や文化、働き方、待遇など、何を重視するかは人によって異なります。
■就活軸の例
・好きな製品の開発に携わりたい
・大学で学んだ専門性を活かしたい
・若いうちから設計や開発を任されたい
・研究開発にじっくり取り組みたい
・設計から評価まで幅広い工程を経験したい
・社会課題の解決につながる仕事がしたい
・勤務地や働き方を重視したい
・一緒に働く人や会社の雰囲気を大事にしたい
といったものも就活軸になります。
就活軸に正解はありません。また、最初から一つに絞る必要もありません。特に夏インターンに参加した後は、実際の仕事や社員の雰囲気に触れたことで、参加前には気づかなかった「自分に合いそうな環境」「少し違うと感じる部分」が見えてくることがあります。
就活軸を持っておくと、企業を比較するときに「有名だから」「なんとなく良さそうだから」だけで判断せず、自分なりの基準で会社を見やすくなります。
就活軸を考える3つの切り口
いきなり「あなたの就活軸は?」と聞かれても、すぐに答えるのは難しいものです。そこで、「夢中になれること」「成長の方向性」「働き方のスタイル」の3つから整理してみましょう。
① 夢中になれること(モチベーション)
まずは、「どんなことをしているときに楽しい・面白いと感じるか」を振り返ってみましょう。
■モチベーションの例
・新しい知識や技術を学ぶことが好き
・CADやプログラミングなど、実際に手を動かすことが好き
・実験結果やデータから原因を考えることが好き
・チームでアイデアを出し合うことが好き
・難しい課題を試行錯誤しながら解決することが好き
・自分が関わった製品やサービスが世の中で使われることに魅力を感じる
授業や研究だけでなく、インターン、アルバイト、サークルなども振り返ってみると、自分が自然と熱中できることが見つかる場合があります。自分のモチベーションがどこにあるか分かると、「どんな仕事内容なら長く興味を持てそうか」を考えやすくなります。
② 成長の方向性(キャリアの理想像)
次に考えたいのが、「どのような経験を積み、どんな社会人になりたいか」です。
・専門特化型
一つの技術や領域を深く学び、専門家として成長したい
・ゼネラリスト型
設計、開発、評価、品質保証など、幅広い領域を経験したい
・裁量志向型
若いうちから仕事を任され、自分で考えて動きたい
・マネジメント志向型
将来的にチームやプロジェクトをまとめる立場を目指したい
・社会インパクト志向型
環境、エネルギー、医療、交通など、社会課題の解決に関わりたい
・グローバル志向型
海外拠点や世界市場に関わる仕事を経験したい
・技術×ビジネス型
技術だけでなく、顧客や事業に近い立場でも経験を積みたい
・報酬・評価志向型
成果が評価や待遇に反映される環境で成長したい
すべてを満たす企業を探す必要はありません。特に重視したいものを2〜3個程度考えておくと、企業同士を比較しやすくなります。
③ 働き方のスタイル(環境の好み)
仕事内容だけでなく、「どんな環境で働きたいか」も重要な就活軸です。
・仕事の進め方
一人で集中して進めたい/チームで相談しながら進めたい
・裁量の幅
自分で考えて動きたい/一定の手順や教育の中で着実に成長したい
・仕事の範囲
一つの工程を専門的に担当したい/企画から設計、評価まで幅広く関わりたい
・会社の規模
大規模なプロジェクトに関わりたい/少人数の組織で幅広く挑戦したい
・スピード感
短いサイクルで改善を繰り返したい/時間をかけて品質を高めたい
・勤務地や働き方
研究所や工場で働きたい/都市部で働きたい/リモートやフレックスも重視したい
夏インターンを経験した人は、仕事内容だけでなく、社員同士の距離感や仕事の進め方、自分がその環境で働く姿を想像できたかも振り返ってみましょう。
理系学生の就活軸の例
ここからは、理系学生が考えやすい就活軸をいくつか紹介します。
① 技術・製品への興味
「自分が興味を持てる技術や製品に関われるか」という軸です。
・自動車やモビリティに関わりたい
・半導体や電子部品の開発に関わりたい
・AIやデータ分析を活用したサービスを作りたい
・エネルギーや環境分野の技術開発に携わりたい
など、さまざまな考え方があります。大学の専攻と完全に一致している必要はありません。「何を作りたいか」「どんな技術に触れたいか」から企業を探すこともできます。
② 専門性を深められる環境
「一つの技術を深く学び、専門性を高められるか」という軸です。研究職や技術職を志望する場合は、
・どんな技術領域を扱っているか
・若手のうちから専門業務に携われるか
・社内にどのような技術者がいるか
・研修や学会参加など、学ぶ機会があるか
なども確認してみましょう。
③ 幅広い工程に関われる環境
一方で、「一つの工程だけではなく、幅広くものづくりに関わりたい」という就活軸もあります。
例えば、メーカーであれば「仕様検討 → 設計 → 試作 → 評価 → 量産」、ITであれば「要件定義 → 設計 → 実装 → テスト → 運用」など、企業によって担当する範囲は異なります。
同じエンジニアという職種でも、実際にどこまで担当できるかを確認することが大切です。
④ 研究・開発と実社会との距離
「自分が取り組んだ技術が、実際の製品やサービスとして使われるところまで関わりたい」という考え方です。
・研究成果を製品化までつなげたい
・ユーザーの反応を見ながら改善したい
・実機や実データを使って検証したい
など、研究だけで閉じず、試作・実証・製品開発まで行っている企業が自分に合う可能性もあります。
⑤ 一緒に働く人・技術文化
夏インターンに参加したことで、「仕事内容だけでなく、一緒に働く人も大切だと感じた」という人もいるのではないでしょうか。例えば、
・質問や相談がしやすい
・若手とベテランの距離が近い
・技術的な意見を言いやすい
・失敗から学ぶ文化がある
・レビューやフィードバックが丁寧
なども立派な就活軸です。会社説明だけでは分かりにくい部分だからこそ、インターンや社員座談会などで感じた印象も参考になります。
インターン経験を就活軸に活かす方法
夏インターンに参加した後は、「楽しかった」「思っていたより難しかった」で終わらせず、その経験を企業選びの基準に変えてみましょう。
参加した企業について、次の3つを書き出してみると整理しやすくなります。
① 良かったこと
・社員に質問しやすかった
・実際の設計業務が面白かった
・チームで考える仕事が楽しかった
・扱っている技術に興味を持てた
など、「なぜ良かったのか」まで考えると、自分が重視していることが見えてきます。
② 合わないと感じたこと
・想像以上に個人作業が多かった
・顧客対応より技術に集中したいと感じた
・仕事のスピード感が自分には合わなかった
・業務内容よりも製品そのものへの興味が薄いと感じた
といったことも重要な発見です。合わなかった点は、企業を否定する材料ではなく、「自分には何が合うのか」を知る材料になります。
③ 次の企業で確認したいこと
インターンを通じて生まれた疑問は、今後の企業研究にも活かせます。
・若手はどの工程から担当するのか
・設計と評価の両方に関われるのか
・部署異動や職種変更の機会はあるのか
・実際の配属先ではどのように仕事を進めるのか
・専門性を深める人とマネジメントに進む人で、どのようなキャリアがあるのか
など、インターンの経験から「次に何を確認したいか」が見えるようになると、企業研究や説明会でも情報を集めやすくなります。
就活軸は変わってもいい
就活軸を考えると、「一度決めたら変えてはいけない」と思う人もいるかもしれません。しかし、企業や仕事について知るほど、就活軸が変化するのは自然なことです。
インターン参加前
大手メーカーで働きたい
↓
インターン参加後
企業規模よりも、特定の技術に深く関わり、上流から下流まで広く担える環境を重視したい
というように変わることもあります。これは軸がぶれているのではなく、実際の仕事や企業を知ったことで、判断基準が具体的になったとも考えられます。
また、最初は「自動車業界に行きたい」と考えていた人が、「自動車そのものより、制御技術に興味がある」「完成車メーカーより、部品メーカーの仕事の方が自分に合っている」と気づくこともあります。
就活軸は最初から完成させるものではありません。企業研究やインターン、社員との会話などを通じて、新しい発見があれば少しずつ更新していきましょう。
まとめ
就活軸とは、会社や仕事を選ぶときに自分が大事にしたい基準のことです。サマーインターンを経験した28卒の今だからこそ、
・何をしているときに楽しいと感じたか
・どんな成長をしたいと思ったか
・どんな環境なら働きやすそうだったか
・逆に、どんな環境は自分には合わないと感じたか
を振り返ってみましょう。インターンで感じたことを言葉にすると、「なんとなく良かった企業」から一歩進んで、「なぜ自分に合っていると感じたのか」を整理できるようになります。
就活軸は一度決めて終わりではありません。企業や仕事について知るたびに少しずつ更新しながら、自分が納得できる企業選びにつなげていきましょう。
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