就活の交通費はどれくらいかかる?理系学生向けに費用と節約方法を解説

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理系就活では、説明会や面接だけでなく、インターンシップ、研究所見学、工場見学などで企業へ足を運ぶ機会があります。オンライン選考も増えていますが、最終面接や職場見学は対面で行われることもあり、交通費が思った以上にかかることもあります。

この記事では、インディードリクルートパートナーズの「2026年卒 就職活動TOPIC」のデータをもとに、就活で交通費がどれくらいかかるのか、企業側が交通費を支給する背景、学生が安く済ませるコツについて解説します。

理系就活でも交通費が発生する

理系就活では、企業説明会や面接だけでなく、インターンシップ、工場・研究所見学、開発拠点の見学など、対面の参加が必須となる場合があります。

 

最近はオンライン説明会やWeb面接も増えていますが、すべての選考がオンラインで完結するとは限りません。特に最終面接や職場見学では、実際に会社へ行くケースが多々あります。近隣の企業であれば数百円〜数千円で済むこともありますが、地方から東京・大阪・名古屋などの都市部へ移動する場合、新幹線や飛行機、高速バスを使うことになり、1回の移動だけでも大きな出費になることがあります。

 

また、理系職種の場合、工場・研究所が都市部から少し離れた場所にあることもあります。最寄り駅までの電車代だけでなく、バス代やタクシー代が追加でかかるケースもあるため、事前に移動ルートを確認しておくことが大切です。

 

交通費は1回ごとの金額だけを見ると小さく感じるかもしれません。しかし、説明会、一次面接、二次面接、最終面接、インターンシップなどが重なると、合計で数万円になることもあります。

 

就活の交通費は平均でどれくらい?

インディードリクルートパートナーズの「2026年卒 就職活動TOPIC」によると、2026年卒学生の就職活動全体にかかった平均金額は8万2,277円でした。

 

前年の2025年卒より約2,000円減少していますが、交通費や宿泊費は前年より増加しています。2026年卒学生の交通費の平均金額は2万5,899円、宿泊費の平均金額は2万4,856円であり、交通費は前年より1,389円増、宿泊費は前年より5,006円増となっています。つまり、就活費用全体は少し下がっている一方で、移動を伴う費用負担はむしろ増えているという見方ができます。

 

特に、対面の面接やインターンシップ、研究所・工場見学が重なると、交通費は一気に増えます。1回ごとの交通費はそこまで高くなくても、複数社を受ける中で何度も移動すると、合計で大きな負担になることがあります。

 

就活では、スーツや証明写真、書籍、飲食費などにもお金がかかります。その中でも交通費は、住んでいる地域や受ける企業の場所によって差が出やすい費用です。

 

地方学生ほど交通費の負担は大きくなりやすい

就活の交通費は、住んでいる地域によって大きく変わります。

 

同調査では、2026年卒の交通費平均は全国で2万5,899円ですが、関東は1万4,108円である一方、北海道・東北は5万2,400円、九州は3万8,936円となっています。なお、北海道・東北、中国・四国、九州は集計対象数が50に満たないため、参考値として見る必要があります。

 

関東圏の学生であれば、企業説明会や面接に電車で行けることも多いですが、地方学生の場合は、都市部への移動だけで新幹線代や飛行機代がかかることがあります。

 

また、理系学生の場合、研究室の活動や授業、実験の予定と就活を並行することも多いです。移動時間が長いと、交通費だけでなく、体力面・スケジュール面の負担も大きくなります。そのため、地方学生は「どの企業に現地参加するか」「どの選考はオンラインで参加するか」を考えながら、就活の予定を組むことが重要です。

 

企業側もオンラインと対面を使い分けている

交通費について考えるときは、企業側の事情も知っておきましょう。

 

近年の理系採用では、企業側もオンラインと対面を柔軟に使い分ける傾向があります。説明会や一次面接などをすべて対面にしてしまうと、地方学生や研究室で忙しい学生が参加しにくくなり、企業側も出会える学生の幅が狭くなってしまいます。特に理系採用は売り手市場の傾向があり、学生側も複数の選択肢を持ちやすいため、オンラインで参加しやすい機会を用意する企業も少なくありません。

 

加えて、すべての説明会や面接を対面で行うと、会場準備や社員の調整、学生対応などの負担が大きくなります。そのため、説明会や一次面接はオンラインで実施し、選考が進んだ段階で対面に切り替える企業もあります。

 

実際に、2026年卒の6月までに経験した参加形態を見ると、説明会と一次面接は「オンラインのみ」が増加しており、「オンライン・計」は約8割でした。一方で、最終面接では「対面のみ」が56.1%で最も高く、前年より8.3ポイント増加しています。これは、企業側が最終的な相性確認を対面で行いたいと考えていることや、学生にも実際の職場・社員・雰囲気を見てもらいたいという理由があるためです。

 

特に理系職種では、工場、研究所、製品、実験設備など、オンラインだけでは伝わりにくい情報があります。企業側としても、現場を見てもらうことで、仕事内容や入社後の働き方をより具体的に理解してほしいと考えることがあります。

 

一方で、企業側もすべての学生に交通費を全額支給できるわけではありません。新卒採用では、説明会、カジュアル面談、一次面接、二次面接、最終面接、インターンシップ、職場見学など、学生と接点を持つ機会が複数あります。すべての参加者に交通費を支給すると、企業側の採用コストも大きくなります。

 

そのため、交通費が出ないからといって、必ずしも「学生を大切にしていない企業」とは限りません。採用人数、採用予算、選考フロー、オンライン面接の活用状況などによって、企業ごとに判断が分かれます。

 

ただし、遠方からの参加が必要にもかかわらず、交通費支給の有無や持ち物の案内が不十分な場合は注意が必要です。交通費の有無だけでなく、学生への説明が丁寧かどうかも確認しておきましょう。

 

交通費を安く済ませるコツ

交通費を抑えるためには、移動が必要な場面とオンラインで済ませられる場面を分けて考えることが大切です。

 

・オンライン参加可能であれば積極的に利用する

説明会やカジュアル面談、一次面接などは、オンラインで参加できる場合があります。まだ志望度が高いか分からない企業であれば、最初から交通費をかけて現地に行くのではなく、まずはオンラインで話を聞いてから判断するのも良い方法です。

 

・長距離移動の場合、同じ日に複数社の予定をまとめる

地方から都市部へ移動する場合は、同じ日に複数社の予定をまとめることも有効です。午前に1社、午後に1社、夕方に説明会というように予定を組めば、1回の移動で複数の企業と接点を持つことができます。ただし、予定を詰め込みすぎると、移動遅延や面接準備に影響が出ることもあります。面接前に慌てないよう、移動時間には余裕を持たせましょう。

 

・新幹線やJRを使う場合は、学割が使えるか確認する

長距離移動では、学割を使える場合があります。特に新幹線やJRを使う場合、学校で学割証を発行してもらえるか確認しておきましょう。ただし、学割が使える条件や割引対象は決まっています。新幹線の場合、すべての料金が安くなるわけではないため、事前にどの部分が割引になるのかを確認しておくと安心です。

 

・高速バスや夜行バスも選択肢に入れる

新幹線や飛行機よりも、高速バスや夜行バスの方が安く済むこともあります。特に東京・大阪・名古屋などの都市部へ移動する場合、時期や予約タイミングによっては大きく費用を抑えられます。ただし、夜行バスは体力的な負担もあります。面接当日の朝に到着する場合、寝不足のまま参加することになる可能性もあります。重要度の高い面接では、安さだけでなく体調面も考えて選びましょう。

 

・予定が決まったら、早めに移動手段や宿泊先を予約する

インターンシップや工場見学など、日程が早めに決まっているイベントであれば、移動手段も早めに確認しておきましょう。新幹線、飛行機、高速バス、ホテルなどは、直前に予約すると選べる便が少なくなったり、料金が高くなったりすることがあります。

 

・交通費支給がある場合は、領収書や必要書類を確認する

企業が交通費を支給してくれる場合でも、条件を伴うことがあります。領収書の提出が必要、上限金額がある、指定ルートでの移動が必要、現住所から企業までの距離によって対象者が決まる、といったケースです。「支給されると思っていたのに、領収書を忘れて受け取れなかった」ということがないように、案内メールは事前に確認しておきましょう。

 

・費用面で参加が難しい場合は、企業に相談してみる

どうしても参加したい企業がある一方で、交通費の負担が大きく、企業からの交通費支給も案内されていない場合は、問い合わせてみる余地もあります。必ず対応してもらえるわけではありませんが、事情を伝えることで、特別にオンライン参加を案内してもらえたり、場合によっては交通費支給の対象として検討してもらえたりすることもあります。

 

特に、自分の専攻や研究内容が募集職種と直結している場合など、企業側にとってもぜひ会いたい学生であれば、柔軟に対応してもらえる可能性があります。問い合わせでは「遠方からの参加となるため、オンライン参加や交通費支給の可否について確認させていただけますでしょうか」といった形で、丁寧に相談することが大切です。

 

まとめ

理系就活では、説明会や面接だけでなく、インターンシップ、研究所見学、工場見学などで交通費がかかることがあります。

 

インディードリクルートパートナーズの「2026年卒 就職活動TOPIC」によると、2026年卒学生の交通費平均は2万5,899円、宿泊費平均は2万4,856円で、どちらも前年より増加しています。就活全体の費用は少し下がっている一方で、移動を伴う負担は大きくなっているといえます。

 

また、説明会や一次面接はオンライン化が進む一方、最終面接では対面で実施されるケースも多くあります。企業側も、オンラインと対面を使い分けながら、学生との接点づくりや最終的な相性確認を行っています。

 

交通費を抑えるためには、オンライン参加を活用する、同じ日に複数社の予定をまとめる、学割や早期予約を使う、高速バスも検討するなどの工夫が大切です。

 

就活では、お金の使い方も大切な戦略のひとつです。すべての企業に無理に現地参加するのではなく、オンラインと対面をうまく使い分けながら、自分にとって必要な機会に交通費を使うようにしましょう。

 

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