【28卒理系】ESの志望動機、使い回しに注意!理系学生が知っておきたい7つの失敗例

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就職活動で複数の企業に応募する際、過去に作成した志望動機を別の企業向けに修正して使うこともあるでしょう。志望動機を使い回すこと自体が悪いわけではありません。しかし、A社では通じる内容でも、B社では事業内容や仕事内容と合わないことがあります。

特に理系学生が応募するメーカーやIT企業では、同じ業界・技術系職種であっても、企業によって担当する業務や扱う技術が異なります。今回は、志望動機の使い回しで起こりやすい失敗例と、エントリーシート(ES)提出前に確認したいポイントを紹介します。

志望動機の使い回しはNGなのか?

結論として、志望動機を使い回すこと自体に問題があるわけではありません。例えば、「大学で学んだ機械工学の知識を仕事に活かしたい」「IT技術を通じて社会の課題を解決したい」といった考え方は、応募する企業が変わっても共通する場合があります。

 

就職活動の軸や、自分の経験・強みまで毎回一から考え直す必要はありません。

 

ただし、注意したいのは、自分がやりたいことと、応募先の企業で実際にできることが一致しているかという点です。会社名だけを変更した結果、応募先とは関係のない製品や仕事内容について書いてしまうケースも考えられます。

 

採用担当者は、その企業や職種を志望する理由を知りたいと考えています。そのため、他社向けの内容が残っていると、企業研究が不十分だという印象につながる可能性があります。

 

よくある7つのズレと失敗例

志望動機の使い回しでは、どのような失敗が起こるのでしょうか。ここでは、メーカーやIT企業の技術系職種を中心に、よくある6つの例を紹介します。

 

① 事業内容のズレ

例:完成車メーカー向けの志望動機を、自動車部品メーカーに提出

「自動車の企画・開発に携わり、次世代のモビリティ社会の実現に貢献する自動車を世の中に送り出したい」と書いているものの、応募先は特定の自動車部品やシステムを開発するメーカーだった。

 

同じ自動車業界でも、完成車メーカーと自動車部品メーカーでは事業内容が異なります。

 

② 職種・仕事内容のズレ

例:研究開発職向けの志望動機を、生産技術職に提出

「研究開発を通じて新しい技術を探求したい」と書いているものの、応募先は製造工程の設計や生産ラインの立ち上げを担う生産技術職だった。

 

どちらも技術系職種ですが、仕事内容や求められる役割は異なります。

 

③ 扱う製品・設備のズレ

例:設備設計を希望しているが、応募先は製品設計職

「生産効率の向上や製造工程の自動化につながる生産設備の設計に携わりたい」と書いているものの、応募先が募集しているのは自動車部品や家電製品などの設計職だった。

 

同じ設計という言葉でも、生産設備を設計するのか、製品そのものを設計するのかによって業務内容は変わります。

 

④ 実現できることのズレ

例:自分で企画した製品を開発したいが、応募先は受託開発が中心

「自分で企画した製品を開発し、世の中に届けたい」と書いているものの、応募先は顧客から依頼された製品の設計・開発を中心に行っている企業だった。

 

受託開発でも企画・提案に関わる機会はありますが、必ずしも自社発の製品企画に携われるとは限りません。

 

⑤ 技術領域のズレ

例:AI開発を希望しているが、応募先はインフラエンジニア職

「AIや機械学習を活用したシステム開発に携わりたい」と書いているものの、応募先の募集職種はネットワークやサーバーの設計・構築が中心だった。

 

同じITエンジニアでも、アプリケーション開発、AI開発、インフラ構築など、専門領域は幅広く分かれています。

 

⑥ 仕事の進め方のズレ

例:自社サービスの改善を希望しているが、応募先はSIer

「自社サービスを継続的に改善し、ユーザーの声を開発に反映したい」と書いているものの、応募先は顧客企業の業務システム開発を中心に行うSIerだった。

 

SIerの中にも自社サービスを開発する企業はありますが、顧客向けのシステム開発が中心の場合、希望する仕事内容と一致しない可能性があります。

 

⑦ プログラミング業務の有無に関するズレ

例:プログラミングを希望しているが、応募先は上流工程が中心

「プログラミングを通じて技術力を高めたい」と書いているものの、応募先は要件定義・基本設計・プロジェクトマネジメントなどの上流工程が中心で、プログラミングは外部企業に委託していた。

 

同じIT企業でも、自社で担う開発工程や仕事内容は異なり、必ずしもプログラミングに携われるとは限りません。

 

これらに共通するのは、業界や職種名が似ていても、応募先でできることまで同じとは限らないという点です。こうしたズレは学生の就活に伴う新卒採用に限らず、社会人の転職に伴う中途採用でも起こり得ます。

 

なぜ志望動機にズレが生じるのか

志望動機のズレが生じる理由の一つに、企業の事業内容と、実際に応募する職種の仕事内容を混同してしまうことがあります。例えば、あるメーカーがAIを活用した製品開発に取り組んでいたとしても、すべての技術職がAI開発を担当するわけではありません。

 

また、大手メーカーなどでは、同じ企業内でも研究開発、生産技術、品質保証、設備保全など、さまざまな職種が存在します。企業のホームページで紹介されている技術や事業に興味を持っても、自分が応募する職種で、その仕事に携われるとは限らないのです。

 

もう一つ注意したいのが、業界や職種を大きな括りで捉えてしまうことです。「メーカーだからものづくりができる」「IT企業だからプログラミングができる」といった理解だけでは、企業ごとの仕事内容の違いを見落とす可能性があります。

 

企業研究では、会社全体の事業内容だけでなく、募集職種の具体的な業務まで確認することが大切です。

 

使い回せる部分と修正すべき部分

志望動機を効率よく作成するためには、共通して使える部分と、企業ごとに見直す部分を分けて考えるのがおすすめです。

 

共通して使いやすい部分

・大学で学んだ専門知識や研究経験

・学生時代に取り組んだことや自分の強み

・就職活動で大切にしている価値観

・特定の業界や技術分野に興味を持ったきっかけ

 

これらは自分自身に関する情報であり、応募先が変わっても大きく変わらない部分です。

 

企業ごとに見直したい部分

・その企業の事業や製品に興味を持った理由

・応募職種で取り組みたい仕事内容

・自分の知識や経験をどのように活かしたいか

・その企業で実現したいこと

 

例えば、「大学で材料工学を学んできた」という経験は、複数のメーカーへの応募で共通して活用できます。一方、材料の研究開発職と品質保証職では、学んだ知識の活かし方が異なります。自分の経験は共通していても、その経験を応募先でどう活かしたいかは、企業や職種に合わせて考えることが重要です。

 

ES提出前に確認したいポイント

志望動機を別の企業向けに修正した際は、提出前に以下のポイントを確認してみましょう。

 

① 企業名や製品名に間違いがないか

他社の企業名や製品名、サービス名が残っていないか確認しましょう。似た事業を展開する企業であっても、固有名詞の間違いは避けたいところです。

 

② 書いている仕事内容は募集職種と一致しているか

研究開発、設計、生産技術など、職種によって担当業務は異なります。職種名だけで判断せず、求人票に記載された具体的な業務内容まで確認しましょう。

 

③ その企業で実現できる内容になっているか

志望動機に書いた「やりたいこと」が、応募先の事業や職種と結びついているかを確認しましょう。企業全体では取り組んでいても、応募職種では担当しない業務もあります。

 

④ 他社にもそのまま当てはまる内容になっていないか

企業名を別の会社に置き換えてもまったく違和感がない場合、その企業を志望する理由が十分に伝わっていない可能性があります。ただし、他社と共通する理由があること自体は問題ありません。応募先の特徴や仕事内容とのつながりが説明できるかを確認することが大切です。

 

⑤ 面接でも具体的に説明できるか

ESに書いた内容は、面接で深掘りされる可能性があります。「なぜその仕事をしたいのか」「当社のどの事業に興味があるのか」と聞かれた際に、自分の言葉で説明できるかを考えておきましょう。

 

まとめ

志望動機の使い回しは、複数企業への応募を効率的に進める方法の一つです。ただし、同じメーカーやIT企業であっても、事業内容や職種、扱う製品・技術、実際に担当できる仕事は異なります。

 

そのため、会社名だけを変更するのではなく、応募先の企業や職種に合わせて内容を見直すことが大切です。特に理系学生は、自分の専門分野と近い企業・職種に応募することもあります。だからこそ、似た名称の職種でも業務内容に違いがないか確認しておきたいところです。

 

ESを提出する前に、その志望動機が本当に応募先の企業・職種に合っているのか、もう一度読み直してみましょう。

 

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