【28卒理系】サマーインターンシップでは業界を絞るべき?迷ったときの考え方

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理系学生の就活では、「元から興味のある業界」や「専攻に近い業界」に絞ってサマーインターンシップを探す方も多いです。機械系なら自動車や産業機械、電気電子系なら半導体や電機メーカー、情報系ならWebやSIerなど、学んできた分野から業界を考えることは自然な流れです。

この記事では、28卒の理系学生に向けて、サマーインターンシップで業界を絞るべきか、広げた方が良いのかを考えるポイントを整理します。

まず知っておきたい、就活初期の落とし穴

サマーインターンシップを探すとき、「人気のある業界」「名前を知っている企業」「元から興味のある分野」だけに絞ってしまう学生は少なくありません。もちろん、興味のある業界から見始めること自体は問題ありません。自分の関心や専攻を活かせる業界を深く知ることは、就活を進める上で大切です。

 

ただし、最初から業界を絞りすぎると、知らない業界や企業と出会えない可能性があります。

 

理系学生の場合、BtoCの企業には目が向きやすい一方で、BtoB企業を知らないまま就活を進めてしまうことがあります。たとえば、自動車、家電、ゲーム、食品など、消費者として名前を知っている企業はイメージしやすいかもしれません。一方で、自動車部品、産業機械、半導体製造装置、素材、電子部品、プラント、計測機器などのBtoB企業は、学生のうちは知る機会が少ないこともあります。

 

しかし、実際にはBtoB企業の製品や技術があるからこそ、私たちが普段使っている製品やサービスが成り立っています。社会人から見ると有名な企業でも、新卒就活の段階ではあまり知られていないケースもあります。

 

また、特定の業界だけに絞って就活を進めていると、途中で「この業界は思っていた仕事内容と違うかもしれない」「自分にはあまり合っていないかもしれない」と感じたときに動きづらくなります。その時点で他の業界に切り替えようとしても、また一から業界研究や企業探しをする必要があります。

 

面接でも、「なぜこの業界なのか」「他の業界ではなく、なぜこの会社なのか」と聞かれることがあります。同じ業界の企業ばかり見ていると、その業界の魅力は語れても、他業界と比較した上での志望理由が弱くなることがあります。

 

サマーインターンシップは、選考へ進むためだけの場ではありません。業界や仕事を知り、自分に合う方向性を探す機会でもあります。就活初期だからこそ、最初から選択肢を狭めすぎないことが大切です。

 

業界を広げて見るメリット

サマーインターンシップで業界を広げて見ることは、「軸がない」という意味ではありません。むしろ、自分に合う仕事を見つけるための戦略的な動き方です。

 

複数の業界や企業を見ておくと、自分が何に魅力を感じるのかが見えやすくなります。たとえば、企業説明会やインターンシップに参加する中で、「自分は製品に近い仕事がしたい」「一つの技術を深く追求したい」「顧客や社会課題の解決に関わりたい」など、自分の本音に気づけることがあります。

 

また、業界や企業によってインターンシップや選考の時期は異なります。夏前からすでに動きが活発な企業もあれば、秋冬以降に本格化する企業もあります。サマーインターンシップの段階で複数の業界や企業を見ておくと、「この業界の選考がうまく進まなくても、別の選択肢がある」という状態を作りやすくなります。

 

さらに、視野を広げて業界を見ると、「自分の専攻がこんな分野でも活かせるのか」と気づくことがあります。

 

機械系の知識は、自動車や産業機械だけでなく、医療機器、建設機械、ロボット、プラント、半導体製造装置などにも関わります。電気電子系であれば、電力、通信、半導体、制御、電子部品、車載機器など幅広い分野があります。情報系であれば、Webサービス、SIer、メーカーの組み込み開発、社内SE、ITコンサル、データ分析など、選択肢はさまざまです。

 

「知らなかった」を減らした上で比較しながら、自分が納得できる方向性を探していくことが大切です。

 

専攻分野にこだわりすぎない選択肢

理系就職では、専攻に近い業界を選ぶ人もいれば、少し違う分野でキャリアを築く人もいます。

 

たとえば、機械工学科から自動車メーカーや産業機械メーカーへ進む人もいれば、IT業界や金融業界で活躍する人もいます。電気電子系からメーカーの技術職に進む人もいれば、プログラミング経験を活かしてWebエンジニアになる人もいます。

 

これまで当社がインタビューしてきた方々の中にも、専攻と進路の関係を柔軟に考えたことで、自分に合う仕事を見つけた方がいます。

 

1、講義がキッカケでITへ

電気電子を専攻し、当初は電力会社なども視野に入れていた方が、大学の講義で学んだプログラミングに強い関心を持ったケースがあります。その後、IT企業で長期インターンシップに挑戦し、実際の開発業務にやりがいを感じたことで、Webエンジニアとして就職しました。専攻と完全に同じ分野でなくても、学びの中で興味を持ったことがキャリアにつながることがあります。

 

2、異分野の技術職へ

化学専攻でありながら、研究職よりも機械系の技術職に関心があった方の事例もあります。機械メーカーなどのインターンシップにも参加し、視野を広げる中で、設計や生産技術といった機械系の技術職に興味を持つようになりました。専攻との違いから選考で苦戦することもありましたが、最終的には異分野の専門職で内定を獲得しています。

 

3、BtoBで視野を広げた結果

自動車に関心があり、当初は完成車メーカーを志望していた方が、自動車部品メーカーの説明を聞いたことで考え方が変わったケースもあります。自動車部品メーカーでは、ブレーキシステムや制御部品など、特定の製品や技術を深く追求できる面白さがあります。また、複数の完成車メーカーに製品を届けられる点に魅力を感じる学生もいます。

 

同じ「理系就職」でも、進路は一つではありません。専攻に近い業界を見ることは大切ですが、専攻名だけで就職先を決める必要はありません。「どの業界か」だけでなく、「どんな技術に関わりたいか」「どんな課題を解決したいか」という視点で見ることが大切です。

 

広げすぎにも注意

業界を広げて見ることは大切ですが、やみくもに広げすぎるのも注意が必要です。

 

あまりにも幅広く応募しすぎると、一社ごとの企業研究が浅くなり、選考の志望理由が弱くなることがあります。また、予定が詰まりすぎて、ES作成やWebテスト対策、面接準備が追いつかなくなることもあります。

 

大切なのは、「自分なりの軸を持ちつつ、関連業界や比較対象も見る」ことです。たとえば、自動車に関心があるなら、完成車メーカーだけでなく、自動車部品、素材、半導体、組込みソフト、産業機械なども見てみる。ITに関心があるなら、Web系企業、SIer、メーカーのIT職、ITコンサル、データ分析職などを比較してみる。

 

このように、完全にバラバラな業界を広げるのではなく、自分の興味や専攻と少しずつつながる範囲で広げると、就活の軸も作りやすくなります。

 

業界を広げる目的は、応募数を増やすことだけではありません。自分に合う業界や職種を見つけるために、比較材料を増やすことです。広げた上で、少しずつ絞っていく意識を持ちましょう。

 

28卒理系学生におすすめの動き方

28卒の理系学生がサマーインターンシップ探しで悩む際には、まず興味のある業界を2~3つ決めるところから始めるのがおすすめです。最初から完璧な志望業界を決める必要はありません。自分の専攻、研究内容、好きな製品、授業で面白かった分野などをもとに、まずは気になる業界を選んでみましょう。

 

次に、その周辺業界もセットで見てみましょう。自動車に興味があるなら、自動車部品、半導体、素材、ソフトウェア、電池、センサーなど。半導体に興味があるなら、半導体メーカーだけでなく、半導体製造装置、材料、検査装置、電子部品などもあります。

 

業界名だけでなく、職種にも注目することが大切です。同じメーカーでも、研究開発、設計、生産技術、品質保証、技術営業では仕事内容が異なります。同じIT業界でも、アプリ開発、インフラ、組込み、データ分析、ITコンサルでは求められる力が変わります。

 

また、昨今の就活では、AIを使って業界研究を進める理系学生も増えています。「機械系学生が活躍できる業界」「情報系学生がメーカーで関われる職種」など、気になるテーマで調べるのも一つの方法です。

 

ただし、AIの回答だけで判断するのではなく、企業の採用サイト、インターンシップ情報、社員インタビュー、説明会なども確認しましょう。ナビサイト以外にも逆求人サイト(スカウトサービス)を活用すると、自分では知らなかった企業と出会えることもあります。

 

サマーインターンシップの段階では、いきなり一つの業界に絞りきる必要はありません。まずは複数の業界や企業を見て、その後に「自分はどんな技術に関わりたいのか」「どんな働き方が合っているのか」「どんな企業に魅力を感じるのか」を整理していくのも効果的です。広げることが目的ではなく、最終的に納得して絞るために広げるという考え方が大切です。

 

※マメ知識:業界にこだわらない就活をする人も

ここまで業界について記述してきましたが、中には業界以外を就活軸にする方もいます。例えば、「人の安全に貢献したい」という思いから自動車のブレーキやエアバッグ、医療機器などに関わる企業を見る人や、「特定分野のスペシャリストになりたい」という観点から、仕事内容・裁量・キャリア形成を重視して企業を選ぶ人もいます。

 

まとめ

サマーインターンシップの段階では、業界を絞りすぎるよりも、ある程度広げて見ておくことがおすすめです。

 

理系学生の就職先は、専攻名だけで決まるわけではありません。自分の専門性が活かせる業界は、思っている以上に幅広くあります。一方で、やみくもに応募先を広げすぎると、企業研究や選考対策が浅くなることもあります。まずは興味のある業界を軸にしながら、関連業界や比較対象となる業界も見ていくとよいでしょう。

 

視野を広げることは、軸がぶれているということではありません。むしろ、自分に合う業界や職種を見つけるための前向きな行動です。

 

28卒の就活でも、サマーインターンシップは業界理解を深める重要な機会です。最初から決めつけすぎず、複数の業界を比較しながら、自分に合った進路を探していきましょう。

 

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