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2026年9月2日(更新:2026年9月2日)
企業研究では、事業内容や募集職種を調べるだけでなく、そこから何を読み取るかが大切です。特に理系就活では、技術、製品、配属、開発環境などまで見ていくことで、同じ企業情報から得られる理解が大きく変わります。
企業への理解が深まれば、企業選びだけでなく、ESや面接で伝える志望動機にも深みが出ます。今回は、企業研究で意識したい「情報の見方」を中心に紹介します。
目次
基本情報は「その先」まで見る
事業内容、製品・サービス、売上、拠点、募集職種などの基本情報は、企業研究をするなら多くの人が確認するところです。
大切なのは、書かれている内容を確認して終わらせないことです。たとえば製品を見るなら、「何を作っている会社なのか」だけではなく、誰に提供しているのか、どこで使われているのか、その製品のどの部分に技術的な強みがあるのかまで見てみます。
拠点情報も、所在地だけを見るのではなく、研究、設計、試験、製造などの機能がどこにあるのかまで確認すると、働く場所のイメージが変わります。
理系職では、仕事内容と勤務地が強く結びついていることもあります。基本情報は暗記するものではなく、「この情報から何が分かるだろう」と一歩先まで考えるための入口として使いましょう。
職種名ではなく、実際の仕事まで見る
「研究開発」「設計」「生産技術」といった職種名だけでは、実際の仕事内容までは分かりません。
同じ設計職でも、製品全体を担当するのか、一部の部品を担当するのか、顧客との仕様調整まで行うのかによって仕事は変わります。理系学生であれば、「何を担当するのか」に加えて、どの工程に関わるのか、どの技術を使うのか、どの分野の技術者と連携するのかまで見てみましょう。
たとえば機械系の企業でも、製品によっては機械だけでなく、電気制御、組み込み、ソフトウェア、データ活用など複数の分野が関わっています。
自分の専攻名と募集職種が一致しているかだけではなく、大学で学んでいることが、その会社のどの製品や工程で使われているのかまで考えると、仕事への理解が深まります。
新卒採用以外の情報も見る
新卒採用ページは学生向けに情報が整理されていますが、それだけでは仕事内容や技術について十分に分からないこともあります。
そんなときは、中途採用の求人も見てみましょう。経験者向けの求人では、担当製品、業務範囲、使用する技術、所属部署などが新卒採用より具体的に書かれていることがあります。新卒で同じ仕事を担当するとは限りませんが、「この会社にはどのような技術者がいて、どんな仕事をしているのか」を知る材料になります。
また、採用目的ではない企業発信にも目を向けてみましょう。
技術ブログ、社員・経営者の書籍、商品PR、展示会、技術イベント、SNS、YouTube、テレビ・新聞・Webメディアなど、採用ページ以外にも企業を知る入口はあります。IR資料、決算説明資料、中期経営計画、統合報告書などの株主・投資家向け情報も有効です。
こうした情報を見ると、扱っている技術や製品だけでなく、企業が何を強みとし、どこに課題を感じ、今後どの分野へ投資しようとしているのかまで見えてきます。
気になった技術名をさらに調べる、社員の書籍から専門領域を知る、テレビで紹介された製品を掘り下げる、展示会から関連事業をたどる、IR資料から注力領域を確認するなど、見つけた情報を次の企業研究につなげてみましょう。
採用向けに用意された情報だけでなく、その企業や社員が普段どこで何を発信しているのか探してみるのがおすすめです。
沿革から会社の変化を読み取る
企業ホームページの沿革は、年号や出来事を流し読みして終わりがちな情報です。
ただ、見るべきなのは「何年に何が起きたか」ではなく、その会社がどのように変化してきたかです。もともとはどの事業から始まったのか。いつ新しい分野へ進出したのか。工場や研究所を増やした時期はいつなのか。海外進出やM&Aによって何を広げたのか。
こうした流れを見ると、現在の事業内容だけでは分からない会社の特徴が見えてくることがあります。たとえば現在は幅広い製品を扱っていても、もともとの得意技術を起点に周辺分野へ広がってきた企業もあります。
逆に、ここ数年で新しい技術や事業へ大きく舵を切っている企業もあります。沿革を見るときは、「昔から変わらない強み」と「最近変わってきた部分」を探してみると、現在の会社を理解しやすくなります。
口コミは「疑問を見つける材料」にする
企業の口コミ・評判サイトも、使い方次第では企業研究に役立ちます。
ただし、投稿者の部署、職種、働いていた時期、本人の考え方によって内容は変わるため、一つの口コミだけで企業を判断する必要はありません。一方で、配属、仕事内容、若手の裁量、働き方などについて気になる声を見つけたら、それを「もう少し調べてみるテーマ」として使えます。
たとえば「設計職でも顧客対応が多い」という口コミがあれば、社員インタビューや求人情報でも仕事内容を確認してみる。「配属は希望通りになりにくい」という声が気になれば、採用情報を調べ、それでも分からなければ説明会や面接で聞いてみる。
口コミを答えとして受け取るのではなく、自分なりに取捨選択しながら「何を確認しておきたいか」を見つける材料にするのがおすすめです。逆質問のヒントを探す場所として使うのもよいでしょう。
オフラインの情報を掴みに行く
企業研究は、インターネット上だけで完結させる必要はありません。OBOG訪問、インターン、会社説明会など、実際に社員や企業と接点を持てる機会があれば、オンラインでは分からなかったことを確認できます。
仕事内容について疑問があれば社員に聞いてみる。職場を見る機会があれば、どのような設備や環境で仕事をしているのかを見る。これまで調べてきたことを実際に確かめる機会として使ってみましょう。
また、製品を作っている企業であれば、その製品自体を見たり、触れたりすることも企業研究になります。家電メーカーなら量販店で実物を見る。自動車関連なら、自動車博物館やモビリティショーなどで製品や技術を見る。BtoB企業でも、展示会や一般向けイベントで製品を見られる場合があります。
実物を見ることで、サイズ、構造、使われ方など、ホームページの写真だけでは分からなかった部分に気づくこともあります。理系学生であれば、会社について調べるだけでなく、可能であればその会社の技術や製品そのものに触れてみると、企業を見る視点も広がります。
まとめ
企業研究で大切なのは、情報をたくさん集めることではなく、「そこから何を読み取るか」です。特に理系就活では、使われている技術、自分の専攻との接点、関わる製品や工程、今後伸ばそうとしている領域まで見てみましょう。
また、沿革と最近のニュース、中途採用と社員インタビュー、口コミと説明会など、複数の情報をつなげて考えることで企業理解は深まります。自分がその会社で働く姿を具体化できれば、企業選びだけでなく、ESや面接で伝える志望動機にも深みが出てきます。
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