2026年4月27日(更新:2026年4月27日)
理系学生の就職活動は、年々変化しています。
特にここ数年は、売り手市場の継続や採用活動の早期化、AIの普及などにより、学生の動きや意思決定のプロセスにも大きな変化が見られます。
本記事では、株式会社カンビア(リケイマッチ運営企業)が実施した「27卒理系学生の就活状況調査」の結果をもとに、現在の理系就活の実態を整理し、採用担当者として押さえておきたいポイントを解説します。
調査概要
株式会社カンビアが運営する理系就活サイト「リケイマッチ」において、2027年卒業見込みの理系学生153名を対象に就活状況の調査を実施しました。
・調査対象:2027年度卒業見込みの理系学生
・有効回答数:153名
・調査方法:WEBアンケート
・実施期間:2026年4月15日~4月19日

回答者の93.5%が学部生であり、今回の結果は特に「理系学部生の就活傾向」を強く反映したデータとなっています。

また、回答者は全員が理系であり、専攻は情報系が40名(26.1%)、電気電子が28名(18.3%)、機械が26名(17%)の順となりました。他にも化学・生物・土木建築など、理系の傾向を反映した構成となっています。
理系学生の就活はどこまで進んでいるか
まず、現在の就活状況として特徴的なのが、「進んでいる層とそうではない層の二極化」です。

内々定未獲得は約30%、一方で2社以上の内々定を保有する学生は34.6%となりました。内々定がない学生が一定数いる一方で、複数内定を持つ学生も同程度存在しており、就活状況は二極化しているといえます。「内定辞退」は企業にとって新卒採用における課題の一つですが、その背景には、このような複数内定の一般化があると考えられます。
就活開始時期から見える早期化の実態

就活開始時期は「2025年7月~9月」が44名(28.8%)で最多、次いで「2025年10月~12月」が36名(23.5%)という結果になりました。また、大学3年生になる前(2025年1月~3月以前)から動いている学生も20名(13%)存在しています。この結果から、企業の採用活動の前倒しに合わせて、学生側も就活開始を早めていることが分かります。
学部卒で就活する理由
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学部生を対象とした回答では、「早く社会に出たいため」が47名(30.7%)、「やりたいことが学部卒でもできるため」が46名(30.1%)と拮抗する結果となりました。一方で、「学費が高いため」「研究テーマがないため」といった理由も一定数存在しています。
進学か就職かを迷いながらも、内々定の獲得をきっかけに就職を選択するケースも見られ、意思決定のタイミングや背景は多様化しています。学部・大学院を問わない理系採用に注力する場合、学部生に限って見ても、さまざまな意思決定をする層が一定数存在することを前提に、採用戦略を設計する必要があります。
AI活用の浸透

就活におけるAI活用は非常に高い水準となっています。
必要に応じて活用が83名(54.2%)、積極的に活用が46名(30.1%)、合計すると約84%が日常的にAIを活用しており、試し利用を含めると約97%がAIを経験しています。エントリーシートや自己PR、情報収集などにおいてAIが一般的なツールとなっていることを踏まえると、企業側も「AIを前提とした応募」を想定する必要があります。
採用活動の早期化に対する学生の認識

採用活動について、「想定より早かった」と感じた学生は75.1%にのぼりました。
「想定より早い」が66名(43.1%)、「やや早い」が49名(32.0%)となり、企業側の採用スケジュールの前倒しが、学生にも明確に認識されている結果です。このギャップが、就活開始のさらなる前倒しを引き起こしていると考えられます。
まとめ
理系学生の就活は、早期化・複数内定・AI活用といった変化が同時に進んでいます。採用活動はスケジュールだけでなく、接点の作り方や内定後のフォローまで含めて設計する必要があります。従来のやり方にとらわれず、現在の学生の動きに合わせた採用戦略が求められます。
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