28卒の秋冬インターンはどう設計する?理系学生の参加目的と採用につなげるポイント

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夏のインターンシップを終え、秋冬の企画や理系学生との接点づくりを検討する企業も増えてきます。一方、秋以降は授業や実験、研究などが本格化し、理系学生にとって参加できる日程が限られやすい時期でもあります。

本記事では、リケイマッチが28卒理系学生194名を対象に実施したアンケート結果も参考に、理系学生向けの秋冬インターンを設計するうえで考えたいポイントを紹介します。

秋冬インターンは夏と何が違う?

夏のインターンシップでは、まだ志望業界や職種を絞り込まず、幅広い企業を見ている学生も少なくありません。

 

一方、秋冬になると、サマーインターンへの参加や企業研究などを経験し、自分が興味を持つ業界や職種、企業選びの軸が少しずつ固まっている学生も増えてきます。

 

そのため、秋冬インターンでは、単に企業を知ってもらうだけでなく、次のような点まで具体的に伝えることが重要です。

 

・どのような仕事を経験できるのか

・自分の専攻や経験をどのように活かせるのか

・どのような社員と働くのか

・参加後にどのような選考機会があるのか

 

学生側の選択肢が絞られていくことで、夏と比較して参加者を集める難易度が上がることも考えられます。夏と同じ内容をそのまま開催するのではなく、秋冬の学生の状況に合わせて、プログラムや募集時の訴求内容を見直すことも効果的です。

 

理系学生がインターンに参加する目的

秋冬インターンを考えるうえでは、企業側が伝えたいことだけでなく、学生がインターンに何を求めているのかを知ることも大切です。

 

リケイマッチでは2026年6月、28卒理系学生194名を対象に、インターンシップ・オープンカンパニーへの参加状況などについてアンケート調査を実施しました。

 

インターンに参加する目的について最大2つまで回答してもらったところ、主な回答は以下の通りです。

 

・早期選考や本選考につなげたい:51.0%

・自分に合う仕事を見つけたい:33.0%

・職種や仕事内容を知りたい:32.0%

 

最も多かったのは「早期選考や本選考につなげたい」で、半数を超えています。学生にとってインターンは、企業や業界について知るだけの場ではなく、本選考につながる接点としても意識されていることが分かります。

 

一方で、約3人に1人が「自分に合う仕事を見つけたい」「職種や仕事内容を知りたい」と回答しています。秋冬は選考が近づく時期ではありますが、選考への案内だけを重視するのではなく、学生が自社の仕事について理解し、自分との相性を確認できる機会をつくることも大切です。

 

※参考記事:28卒理系学生の就活動向|インターン参加状況と就活早期化の影響

【人事・採用担当者向け】28卒理系学生の就活動向|インターン参加状況と就活早期化の影響

 

仕事内容を具体的に知れる企画を考える

同調査で「インターンで最も参加したい形式」を聞いたところ、「業務体験」が37.1%で最多となりました。次いで、「会社・工場見学」が23.2%、「社員座談会」が16.0%となっています。

 

また、企業選びの軸については、「職種・仕事内容」が36.6%で最多、「専攻との関連性」が35.6%で続いています。理系学生を対象とした秋冬インターンでは、会社説明だけで終わらせず、実際の仕事内容がイメージできる要素を取り入れることも検討事項となります。

 

メーカーであれば、たとえば次のような企画が考えられます。

 

・実際の製品や技術を題材にした業務体験

・研究所や工場の見学

・設計、研究開発、生産技術など職種別の仕事紹介

・技術社員との座談会

・若手社員による配属後の仕事紹介

 

IT企業であれば、開発しているサービスやシステムだけでなく、企画から設計、開発、テスト、運用まで、エンジニアがどのように仕事を進めているのかを紹介する方法もあります。

 

特に理系学生の場合、自分が大学で学んでいる内容と仕事とのつながりを重視する学生もいます。

 

・機械系の知識がどの仕事で活かせるのか

・電気電子系の出身者が担当する業務は何か

・情報系以外からエンジニアとして活躍している社員はいるのか

 

こうした専攻と仕事の接点まで具体的に伝えられると、学生が自分の働く姿をイメージしやすくなります。

 

学生の参加しやすさにも目を向ける

秋冬インターンでは、プログラムの内容だけでなく、学生が参加しやすい形式になっているかにも目を向けたいところです。

 

夏休みと比較すると、秋以降はまとまった長期休暇が少なくなります。特に理系学生は、通常の授業に加えて実験や実習などがあり、学年が進むにつれて研究活動も加わります。そのため、興味のある企業であっても、数日間に渡るインターンには日程上参加できないケースがあります。

 

そこで、複数日程のインターンだけでなく、参加ハードルの異なる機会を用意する方法もあります。

 

・1dayの業務体験

・オンラインでの会社説明会

・オンライン社員座談会

・複数の日程から選べる開催形式

・インターン参加が難しい学生向けの別イベント

 

「長期のプログラムに参加できない=自社への志望度が低い」と判断してしまうと、学業との兼ね合いで参加できない学生との接点を失ってしまう可能性があります。

 

また、一口に理系学生といっても、大学や学科によって学生生活は大きく異なります。理系学部生では、3年生の秋以降に研究室への配属が進む大学もあります。一方で、この時期にはまだ研究室に所属しておらず、卒業研究のテーマも決まっていない学生もいます。

 

研究活動が始まって忙しくなる学生もいれば、これから専門分野を深めていく学生もいるため、「理系学生はこの時期なら参加できる」と一括りにするのは難しいところです。個々の事情に合わせて柔軟に参加できる体制があると、より幅広い学生との接点をつくりやすくなります。

 

なお、当社の調査では、就活の早期化によって授業・研究・課外活動などの学生生活に「大きく影響している」「やや影響している」と回答した学生は合計83.5%にのぼりました。採用活動を早めるだけでなく、学生が学業と両立しながら参加できる機会をつくるという視点も持っておきたいところです。

 

秋冬は自社の魅力をより具体的に伝える

秋冬になると、サマーインターンや企業研究を経て、学生が企業を見る視点も徐々に具体化していきます。

 

夏の段階では「メーカーを見てみたい」「IT業界について知りたい」といった広い軸で参加していた学生でも、複数の企業を見ることで、自分が希望する仕事内容や働き方が分かってくることがあります。その分、秋冬は学生側の参加先が絞られやすく、夏と比べて集客の難易度が上がることも考えられます。

 

そこで重要になるのが、「自社のインターンに参加すると何が分かるのか」を募集段階から具体的に伝えることです。

 

・どの仕事を体験できるのか

「技術職体験」だけではなく、設計、研究開発、生産技術、システム開発など、実際にどの職種のどの業務に触れられるのかまで示します。

 

・自社ならではの技術や製品に触れられるか

扱う技術、開発テーマ、製品、サービスなど、同じ業界の企業と比較した際に違いが見える情報は、参加理由にもつながります。

 

・どのような社員から話を聞けるのか

「社員座談会あり」だけでなく、若手設計職、研究開発職、現場エンジニアなど、誰からどのような話を聞けるのかまで伝えると、学生も参加後のイメージを持ちやすくなります。

 

・専攻や学びと仕事のつながりを確認できるか

理系学生の場合、自分の専攻がどの仕事で活かせるのかを気にするケースもあります。機械、電気電子、情報など、それぞれの専攻と実際の業務との接点を紹介できると、自社で働くイメージにつながります。

 

・参加後にどこまで企業理解を深められるか

仕事内容だけでなく、職場の雰囲気、若手社員の働き方、配属後のキャリアなど、参加を通じて何を知れるのかを明確にしておくことも大切です。

 

秋冬は「インターンを開催していること」そのものよりも、「参加することで自分の企業選びに何がプラスになるのか」が伝わることが重要です。

 

採用担当者だけで企画や訴求内容を考えるのではなく、現場の技術社員にも協力してもらい、自社では当たり前になっている仕事や技術の中から、学生にとって魅力になり得るポイントを整理しておくことも有効です。

 

本選考までの接点を設計する

当社の調査では、インターン参加目的として「早期選考や本選考につなげたい」を挙げた学生が51.0%と最多でした。秋冬インターンでは、開催当日の内容だけでなく、その後どのように学生と接点を持つのかまで考えておくことが重要です。

 

参加後の接点としては、たとえば次のような方法があります。

 

・技術社員との個別面談

・職種別の座談会

・別のインターンやイベントへの案内

・早期選考への案内

・本選考スケジュールの共有

・採用情報の定期的な案内

 

参加した学生全員をすぐに選考へ案内する必要はありません。学生によって企業理解や志望度には差があるため、もう少し仕事について知りたい学生には社員との交流機会を用意し、選考を希望している学生には今後のフローを案内するなど、それぞれの状況に合わせたフォローも考えられます。

 

また、インターンから本選考まで期間が空く場合、参加しただけで接点が途切れてしまうと、学生の関心が他社へ移ってしまうこともあります。

 

秋冬インターンを単発のイベントとして考えるのではなく、

 

・参加前の募集

・当日の体験

・参加後のフォロー

・本選考

 

までを一連の流れとして設計することが、採用につなげていく上では重要となります。

 

まとめ

秋冬インターンは、サマーインターンや企業研究を経て、学生の志望業界や職種、企業選びの軸が少しずつ固まり始める時期に開催されます。そのため、自社で経験できる仕事内容や技術、社員との接点などを具体的に伝え、「なぜこのインターンに参加するのか」が学生から見ても分かる企画にすることが大切です。

 

一方で、秋以降は授業や実験、研究などとの両立が難しくなる学生もいます。複数日程だけでなく1dayやオンラインの接点も用意するなど、参加しやすさにも目を向けることで、興味を持っている学生を取りこぼしにくくなります。

 

理系学生と一括りにせず、それぞれの学業や研究の状況を踏まえながら、仕事内容への理解を深められる機会と、本選考につながる接点を設計していきましょう。

 

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