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2026年6月24日(更新:2026年6月24日)
採用活動では、応募者情報の管理、面接日程の調整、面接官への共有、選考結果の連絡、求人媒体ごとの効果測定など、さまざまな業務が発生します。
特に理系採用では、専門性を伴うことから、企業によっては現場社員が書類選考や面接に関わることもあります。こうした採用活動を効率化し、人事と現場が連携しやすい状態をつくるために活用されているのが、採用管理ツールです。
目次
採用管理ツールとは
採用管理ツールとは、応募者情報、選考状況、面接日程、評価、連絡履歴、求人媒体ごとの応募状況などを一元管理できるシステムです。ATS、採用管理システムと呼ばれることもあります。
採用活動では、求人媒体、人材紹介会社、ダイレクトリクルーティング、自社採用サイト、リファラル採用など、応募経路が複数に分かれることがあります。
応募者数が増えるほど、Excelやスプレッドシートだけで管理するのは難しくなります。どの候補者がどの選考段階にいるのか、誰が次の対応をするのか、面接官の評価は回収できているのかなどが見えにくくなるためです。
採用管理ツールを活用することで、採用活動全体を可視化し、候補者対応や社内共有をスムーズに進めやすくなります。
理系採用で採用管理ツールが役立つ理由
採用管理ツールは、文系・理系や新卒・中途・アルバイト等の採用を問わず活用できます。
特に、理系採用では、職種や専門分野ごとに確認すべきポイントが異なるため、情報管理や社内共有の重要性が高くなりやすいです。たとえば、情報系であれば開発経験や使用言語、機械系であれば設計や解析の経験、電気電子系であれば回路設計や制御への理解など、見るべき観点が職種によって変わります。
また、理系採用では専門性を伴うため、企業によっては人事だけでなく、現場社員が書類選考や面接に関わることもあります。候補者の研究内容や技術経験を確認する際には、現場目線での判断が必要になるケースも少なくありません。
そのため、人事だけで候補者情報を管理していると、評価の共有が遅れたり、選考判断に必要な情報が分散したりする可能性があります。採用管理ツールを活用すれば、候補者情報、面接評価、選考状況、連絡履歴を一元管理し、人事と現場が同じ情報をもとに選考を進めやすくなります。
採用管理ツールを導入するメリット
応募者情報を一元管理できる
採用管理ツールを使うことで、複数の応募経路から入ってきた候補者情報をまとめて管理できます。求人媒体、人材紹介会社、ダイレクトリクルーティング、自社サイトなど、応募経路が増えるほど、情報は分散しやすくなります。採用管理ツールを導入すれば、候補者ごとの選考状況、連絡履歴、面接日程、評価内容を一つの画面で確認しやすくなります。
対応漏れや連絡遅れを防ぎやすい
採用活動では、候補者への連絡が遅れるだけで、志望度が下がってしまうことがあります。特に中途採用やエンジニア採用では、候補者が複数社の選考を同時に進めていることも少なくありません。採用管理ツールには、選考ステータス管理、タスク通知、メールテンプレート、日程調整などの機能があるため、対応漏れを防ぎやすくなります。
現場社員との情報共有がしやすくなる
理系採用では、現場社員や技術部門の責任者が書類選考や面接に関わることが多くあります。採用管理ツールを活用すれば、候補者情報や書類選考評価、面接評価をシステム上で共有しやすくなります。「面接官に履歴書を送ったが、評価が戻ってこない」「誰が候補者に連絡するのか分からない」といった状況を防ぎ、採用チーム全体で候補者に向き合いやすくなります。
採用活動をデータで振り返れる
採用管理ツールを使うと、応募数、書類通過率、面接通過率、内定率、辞退率、媒体ごとの効果などを可視化しやすくなります。感覚だけで採用活動を振り返るのではなく、どの媒体から応募が来ているのか、どの選考段階で辞退が多いのか、どの職種の採用が苦戦しているのかを把握できます。理系採用では、職種別・専攻別に採用状況を見たい場面もあるため、データを蓄積しておくことは重要です。
採用管理ツールを導入するデメリット
導入・運用にコストがかかる
採用管理ツールは便利ですが、多くの場合、月額費用や初期費用が発生します。応募者数が少ない企業や、採用人数が限られている企業では、費用対効果が合わない場合もあります。導入前には、採用人数、応募者数、利用中の求人媒体数、選考に関わる社員数などを整理し、どの程度の業務削減が見込めるかを確認することが大切です。
初期設定に手間がかかる
採用管理ツールを導入する際には、求人情報、選考フロー、メールテンプレート、評価項目、権限設定などを整える必要があります。理系採用では、職種ごとに選考基準や評価項目が異なることもあります。導入前に、自社の採用フローや評価項目を整理しておくことが重要です。
現場社員が使いこなせないことがある
採用管理ツールは、人事だけでなく、面接官や現場社員も使うことがあります。しかし、操作が複雑すぎると、評価入力が遅れたり、結局メールやチャットで個別共有したりすることになり、ツールの効果が薄れてしまいます。導入時には、人事にとって便利かどうかだけでなく、現場社員が無理なく使えるかも確認する必要があります。
ツール導入自体が目的化しやすい
採用管理ツールを導入しても、それだけで採用が成功するわけではありません。採用管理ツールは、あくまで採用活動を支える仕組みであり、求人票の改善、採用要件の整理、候補者対応、面接設計などとあわせて活用することが大切です。
採用管理ツールを有効活用するためのポイント
採用フローを整理してから導入する
まずは、自社の採用フローを整理しましょう。応募、書類選考、一次面接、技術面接、最終面接、内定、内定承諾までの流れを確認し、どこで工数がかかっているのかを明確にします。採用管理ツールを選ぶ前に、自社の採用プロセスを整理しておくと、必要な機能を見極めやすくなります。
現場面接官が使いやすいか確認する
理系採用では、現場社員の協力が欠かせません。そのため、候補者情報の確認、面接評価の入力、コメント共有などを、現場社員がスムーズに行えるかは重要です。導入前には、人事だけで判断するのではなく、実際に面接を担当する社員にも画面を確認してもらうことも有効です。
評価項目を職種ごとに整理する
理系採用では、専門性、研究内容、開発経験、志向性、コミュニケーション力など、見るべきポイントが複数あります。ただし、設計、研究、ビジネス系などの職種で同じ評価項目を使うと、実態に合わないことがあります。採用管理ツールを活用する際は、職種ごとに評価項目を整理しておくことが大切です。
採用データを定期的に振り返る
採用管理ツールは、応募者管理だけでなく、採用活動の改善にも活用できます。見るべき指標としては、応募数、書類通過率、面接通過率、内定率、内定承諾率、辞退率、媒体別の応募数、職種別の選考進捗などがあります。特に、どの選考段階で候補者が離脱しているのかを確認すると、改善すべきポイントが見えやすくなります。
候補者対応のスピードを意識する
採用管理ツールを導入する目的は、管理を楽にすることだけではありません。候補者への連絡を早くする、面接日程をスムーズに決める、評価回収を早めるなど、候補者体験を改善することも重要です。採用競争が激しい職種では、選考スピードが遅れることで、他社に先に内定承諾されてしまうこともあります。
トレンドだけで選ばない
採用管理ツールを選ぶ際は、知名度やトレンドだけで判断しないことが大切です。「A社が導入して評判が良い」「最近よく名前を聞く」といった情報は、ツール選定の参考にはなります。しかし、そのツールが自社にも合うとは限りません。
A社でうまく活用できている背景には、採用人数、応募者数、採用担当者の人数、現場社員の協力度、利用している求人媒体、採用フローの複雑さなど、A社ならではの状況がある可能性があります。
採用管理ツールは、導入すること自体が目的ではありません。まずは自社の採用課題を整理し、本当に導入する必要があるのかを見極めることが大切です。そのうえで、自社にとって最も運用しやすく、採用活動の改善につながるツールを選びましょう。
おすすめの採用管理ツール5選
HRMOS採用
HRMOS採用は株式会社ビズリーチが運営する採用管理システムです。求人媒体連携、日程調整、面接・評価の自動リマインド、求人作成、自社サイト連携、エージェント管理、レポート自動作成などの機能が紹介されています。
特にメーカーやIT企業では、設計、研究、営業、バックオフィスなど、複数職種を並行して募集するケースがあります。また、人材紹介会社、求人媒体、ダイレクトリクルーティングなど、複数経路で候補者を集めることもあります。
HRMOS採用は、候補者情報を整理しながら、採用活動をデータで振り返りたい企業に向いています。特に、複数ポジションを毎年同時に動かしている企業や、採用活動の分析・改善を進めたい企業には相性が良いです。
HERP Hire
HERP Hireは株式会社HERPが運営しており、現場社員を巻き込んだ採用活動を進めやすい採用管理システムです。公式サイトでは、Slack上での書類確認や評価コメント、候補者情報や評価、社内コメントをタイムラインに蓄積できる設計などが紹介されています。
理系採用では、現場社員やエンジニアが選考に関わる場面が多くあり、人事だけでなく現場社員も採用に参加しやすい仕組みをつくりたい企業に向いています。
特に、エンジニア採用やIT人材採用を強化したい企業、Slackなどを日常的に利用している企業、現場主導で採用を進めたい企業と相性が良いです。
sonar ATS
sonar ATSはThinkings株式会社が運営しており、新卒採用・中途採用の統合管理に対応した採用管理システムです。公式サイトでは、新卒採用、中途採用を統合して管理できることや、採用業務の可視化を支援することが紹介されています。
理系採用では、インターン、説明会、職種別選考、技術面接、内定者フォローなど、採用フローが複雑になりやすいです。sonar ATSは、複数の採用フローを可視化しながら管理したい企業に向いています。
特に、新卒・中途を問わず複数の採用プロジェクトを並行して進めている企業や、選考フローの整理・自動化を進めたい企業に適しています。
i-web
i-webは株式会社ヒューマネージが運営しており、新卒・中途・タレントプールなどの求人情報や応募者データを一元管理でき、選考フロー設計やオンライン選考、データ分析による採用改善などの機能が紹介されている採用管理システムです。
理系採用では、インターン、説明会、職種別応募、内定者フォローなど、学生との接点が多くなりやすいです。i-webは、特に新卒採用の規模が大きい企業や、ナビ媒体を活用した採用活動を行っている企業に向いています。
また、新卒採用だけでなく、キャリア採用やタレントプールまで含めて採用情報を管理したい企業にも適しています。
採用一括かんりくん
採用一括かんりくんはHRクラウド株式会社が運営しており、候補者との日程調整や紹介会社とのやりとりなど、採用オペレーションの最適化に関する機能が紹介されているクラウド型の採用管理システムです。
公式サイトでは、説明会や面接・面談の日程調整、予約管理、メールやLINEでの予約対応なども紹介されています。採用活動では、候補者との連絡スピードが選考参加率や内定承諾率に影響することがあります。特に新卒採用では、学生との連絡手段としてLINEを活用したい企業もあります。
採用一括かんりくんは、説明会予約、面接日程調整、候補者連絡などを効率化したい企業に向いています。候補者とのコミュニケーションをスムーズにしたい企業や、採用オペレーションを分かりやすく整理したい企業と相性が良いです。
■採用管理ツールは自社に合うものを選ぶことが重要
この記事では、5つのサービスを取り上げました。なお、採用管理ツールは今回紹介したもの以外にも、検索するとさまざまなサービスが出てきます。
そのため、まずは候補となるツールをいくつか絞ったうえで、費用、自社の採用規模、採用フローとの親和性、実現したいことができるか、現場社員も含めて使いやすいかなどを確認することが大切です。
評判の良いツールであっても、自社の状況に合わなければ十分に活用できない可能性があります。採用管理ツールは、トレンドや知名度だけで選ぶのではなく、自社の採用課題や運用体制に合ったものを選びましょう。
まとめ
採用管理ツールは、応募者情報の一元管理や候補者対応の効率化、現場社員との情報共有に役立ちます。特に理系採用では、専門性の確認に現場社員が関わることも多く、情報共有の仕組みづくりが重要です。ただし、導入自体が目的ではありません。自社の採用課題や運用体制を整理し、費用や使いやすさも含めて、自社に合ったツールを選びましょう。
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