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2026年7月30日(更新:2026年7月30日)
AI面接や動画選考など、採用手法のデジタル化が進む一方で、学生側には戸惑いや不安もあります。Business Insider Japanの記事では、選考方法を理由に辞退した学生の声が紹介されています。
人事・採用担当者としては、効率化だけでなく、学生が納得して参加できる選考体験をどう設計するかが重要になっています。
出典:54%の学生が「選考方法で辞退」。AI面接や動画選考に揺れる就活生のリアル
AI面接・動画選考に戸惑う学生の声
Business Insider Japanの記事では、就活経験者へのミニアンケートにおいて、回答者26人のうち54%が「選考方法を理由に選考を辞退した経験がある」と回答したことが紹介されています。
企業側から見ると、AI面接や動画選考は、選考の効率化や面接工数の削減につながる有効な手段です。特に、応募者数が多い企業や、採用担当者の人数が限られている企業にとっては、選考フローを維持するうえで重要な役割を果たします。
一方で、学生側から見ると、こうした選考方法が必ずしも前向きに受け止められているとは限りません。
選考方法が辞退理由になることもある
記事の中では、嫌だった選考方法として「AI面接」「動画選考」「適性検査」が多く挙げられています。
動画選考では、何度も撮り直せるからこそ終わりが見えず、どこまで完成度を高めればよいのか分からないという声が紹介されています。AI面接では、人と話している感覚がなく、自分の言葉が本当に伝わっているのか分からないという不安も挙げられています。
採用担当者として注目したいのは、学生が単に「デジタル選考そのもの」を嫌がっているわけではないという点です。問題になりやすいのは、その選考で何を見られているのかが分からないこと、自分を正しく評価してもらえている実感を持ちにくいことです。
学生が不安に感じるポイント
AI面接や動画選考では、評価基準が見えにくくなりがちです。
AI面接であれば、回答内容を評価しているのか、話し方や表情、声のトーンまで見ているのかが分かりにくい場合があります。動画選考であれば、話の中身を見ているのか、撮影環境や見せ方の上手さまで影響するのかが分かりにくくなります。
その結果、学生は本来の自分を伝えることよりも、「正解っぽく見せること」や「企業に合わせて演じること」に意識が向きやすくなります。
これは企業にとっても望ましい状態とはいえません。自然な人柄や考え方を見たいはずの選考で、過度に作り込まれた回答や、学生が不安を抱えたまま参加する状況が生まれてしまうためです。
採用担当者が考えたい選考設計
AI面接や動画選考を導入すること自体が悪いわけではありません。重要なのは、その選考をなぜ実施するのか、何を評価するのか、どのように合否判断に反映するのかを、学生に分かりやすく伝えることです。
例えば、動画選考であれば、編集の有無や撮影環境は評価対象ではないことを明記するだけでも、学生の負担は軽くなります。AI面接であれば、回答内容を人が確認するのか、その後に人との面接機会があるのかを伝えることで、学生の不安を和らげることができます。
また、選考は企業が学生を見極める場であると同時に、学生が企業を見極める場でもあります。選考中の案内が分かりにくい、連絡が遅い、評価基準が見えないといった体験は、そのまま企業イメージに影響します。採用活動を効率化するほど、学生との接点一つひとつに対する丁寧さがより重要になります。
まとめ
Business Insider Japanの記事からも分かるように、学生はAI面接や動画選考といった新しい選考方法そのものを必ずしも拒んでいるわけではありません。
学生が求めているのは、何を評価されているのかが分かること、自分と向き合ってもらえていると感じられること、そして納得感を持って選考に参加できることです。採用活動において、効率化はもちろん重要です。しかし、効率化だけを優先すると、学生の不安や不信感につながり、結果として選考辞退や志望度低下を招く可能性もあります。
AI面接や動画選考を活用する際には、学生からその選考がどう見えているのかまで含めて設計することが大切です。採用手法が変化する今だからこそ、企業には「効率よく選ぶ力」だけでなく、「学生が納得して挑戦できる選考をつくる力」が求められているのではないでしょうか。
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